ジャパネットたかた創業者 高田明さんに学ぶ「今を生きる」ことで絶対に拓ける人生:『伝えることから始めよう』読了

先週、中間記をアップロードした

<< 2017年6月1日投稿:画像は投稿にリンク >> ジャパネットたかた創業者 高田明さんに学ぶ「今を生きる」ことで絶対に拓ける人生:『伝えることから始めよう』中間記

ジャパネットたかた創業者 高田明さんの著書『伝えることから始めよう』を読了。

全体で271ページに及ぶ分量で読み応えありましたが、内容も高田明さんの人間味というのか、人間臭さが伝わってくるもので

今までビジネス書の類は数百冊のレベルで読んできましたが、その中でも上位にくるクオリティであったように感じています。

ジャパネットたかたが支持されたワケ

中間記では第2章までの内容について取り上げましたが、第3章はラジオショッピング進出の

“ラジオで5分間しゃべっただけで、カメラが50台売れたんです。1台2万円ぐらいでしたから、売上は100万円です。

5分で100万円ですよ。ラジオの力って大きいんだって、本当に驚きました。”(p88)

というところに始まり、ラジオショッピング開始直前の1989年の年商が2億7,000万円であったところ

本の最後、2016年時点のお話しでは年商1,500億円超!そこにはテレビショッピングが大きく貢献していますが、

テレビショッピングで売れるためには、視聴者に分かりやすく伝えるための配慮、

“ビジネスはお客さまに価値のあるものを提供し、対価として金銭を頂戴することで成り立っています。

買っていただきたいのは、もちろん利益を上げるためでもありますが、それだけじゃありません。本当に違います。

売った私たちにも、買ってくださったお客さまにも、双方に「利益」がなければ、それはビジネスではないと思います。

ですから、買っていただきたいのは、利益を上げるためであるのと同時に、商品を通してお客さまに利益を、価値といった方がよいかもしれませんが、提供したいという強い想いがあるからです。

私は自分が売った商品は必ず、お客さまに感動していただいたり、お客さまの生活を楽しくしたり、便利にしたり、豊かにしたり、ときには人生を変えてしまったりすることもあると信じています。

反対に言えば、お客さまに喜んでいただけると確信のもてる商品しか販売してこなかったと断言できます。

そういう商品だけを一生懸命に探して選んできました。

そして、伝える前に「なぜ、何のために」売りたいのか、「なぜ、何のために」伝えたいのか、ということを徹底的に考えてきました。”(p135)

そこには

” 何か他人に伝えるときに大切なのは、スキルとマインド、そして、ミッションだと私は思っています。

ミッションとは「何のために伝えるか」ということです。

・・中略・・

ミッションは「なぜ、何のために伝えるのか」ということですね。これが曖昧だと、そもそも伝えたいという情熱は湧いてきませんよ。

私はジャパネットたかたのミッションは、商品の先にある「感動」をお伝えし、商品を手にしたお客さまに「幸せ」をお届けすることだと考えてきました。

ですから、私は何よりも先に皆さんの幸せに想いを馳せることにしています。そうすると、伝えたくなります。伝えずにはいられなくなるんです。”(p133-134)

確たる軸が据えられていたことに言及されています。また、

” 信じていただけないかもしれませんけれど、普段の私は声は低いですし大きくもありません。テンションも高くないですよ。

初めてお会いする方には、「いつもと違いますね」って驚かれたりします。

私は答えるんですよ。「あのテンションでずっと生活していたら、私はこの歳まで生きていません」って。

かといって、テレビでは別の自分を演じているかと言えば、そうではありません。

あれも私の一面で、意識していないのに、テレビカメラの前に立つとあの声になってしまうのです。

「伝えたい」という気持ちが強いと、どうしても声が高くなるんです。”(p137-138)

という高田明さんのお人柄、情熱も伝わってきます。

文章に乗り伝わってくる高田明さんの思い

本ではジャパネットたかたが如何に時代(消費者)の要請に応え、事業規模を拡大していったか、

そこにどのような決断(ex. ” 自社のスタジオを持ったことは、今のジャパネットたかたがある一番の理由だと、私は思っています。” p129)があり、

どのような失敗があったのか、それらに克明に綴られ、振替えられています。

数多あるであろう類書の中で、本書が印象に残る内容であったのは、高田明さんの実体験に基づいた事実で、

そこに込められた高田明さんの思いが文章を通じて伝わってきたからであろうと。

読中に感じたワクワクに腹落ちする感覚に、読後に爽快な感情を引き出してくれた一冊でした ^^

 


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