2020年1月5日 東京ドームで、約30年に及んだ現役選手生活に終止符を打った獣神サンダー・ライガーの自伝『獣神サンダー・ライガー自伝 完結編』が、
Chapter 1 獣神の引退ロード
Chapter 2 最後のジュニアヘビー級王座戦
Chapter 3 因縁の鈴木みのる戦
Chapter 4 怒濤のラストロード
Chapter 5 東京ドーム2連戦
Chapter 6 獣神のこれから
Special Interview:高橋ヒロム
Special Talk 1〜3
と構成されているところChapter 3 まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
サイン本入手機会に恵まれ、
行動していた経緯でしたが、購入後、タイトルに「完結編」の文字を確認・・
「(既に)上下巻が出ていたのかぁ」と、順番が気になったりしたものの「まぁ、(気にせず)読んでみよう」と読み始め。
本屋で迎えた人生の転機
2020年1月4日 東京ドームでの引退カードIとしての会見時、藤波辰爾選手と同席した際、
” いやあ、緊張しましたよ!いろんなところで言ってますけど、園芸部出身の僕がプロレスラーを目指すきっかけになったのは、本屋で藤波さんが表紙の『ゴング』を見かけて「かっこいいなあ!」って憧れたのがきっかけなので “(p99)
との心血を注ぐことになった原点に、
“結果的に鈴木が僕の大事なものを掘り起こしてくれたんですよ。鬼神やバトルライガーっていうライガーの歴史もそうだし、新日本のリングに上がるうえでいちばん必要な怒りの感情も目覚めさせてくれた。
きっと、僕のなかで引退を表明してから、「他団体に上がるなら満足なコンディションで出ないと、ラストのドームを無事に迎えないと」っていう気持ちがあったんだと思います。
そういうどこか守りに入っている自分がいて、それを見抜いた鈴木が「オマエ、それでいいのか?偉そうに日頃「新日本プロレスとは」って語ってるオマエが、そんな気持ちでリングに立つ資格があるのか?」と、戦いを通して投げかけてくれた。”(p94)
現役選手最終盤で掻き立てられた闘志(=怒り)に、
引退ロード最中の獣神サンダー・ライガーの思いがつぶさに収められています。
獣神サンダー・ライガーさんはトップレスラーの一人として、長くその名は刻み込まれていたものの、
自分から歩み寄っていったのは今回が初めてで、時代を築いたプロレスラーの断片、本書から感じ取っていきたいと思います。