今週は久方ぶりに代官山T-SITEを訪れ、
「RETO PROJECT」始動記念トークイベント 日本マラソン界の”挑戦者”と”レジェンド”による夢の対談!神野大地 ✕ 瀬古利彦「マラソンで、夢を叶えるために。」に参加。
マラソンランナーの矜持
瀬古利彦さんの登壇が決め手になっての経緯でしたが、冒頭、つい先日の(第74回)福岡国際マラソンで途中棄権となってしまった敗因を神野大地選手から求められ、瀬古利彦さんは
途中で先頭に立とうとするしたり目立とうとしたことに、プロランナーに転じて結果を残そうと走りが硬かったと指摘。
合わせて2024年 パリオリンピックで神野大地選手にかける期待の大きさに言及され、今後への叱咤激励に。
そこから瀬古利彦さんの現役時代に話しが及び、週1日は休養しているという神野大地選手に対して、
瀬古利彦さんはフルマラソンを走った翌日ですら1時間走っていたなど、休むことはなかったと。
その積み重ねがレースで差となって表れるものだとして、マラソン選手は走って回復させるくらいでないとダメだと。
また、瀬古利彦さんの現役中はアマチュア規定が厳しく、エスビー食品時代の年収330万円程度であったそうですが、
日本に来る海外選手が日本で賞金を稼いで、日本選手が稼げないのはおかしいと、出場したボストンマラソンやシカゴマラソンでVIP待遇で迎えられる中、賞金5億円を稼ぎ、風穴を開けたかったとの当時のお話しなど、
私自身、マラソン=瀬古利彦の図式が頭にありますが、パイオニア的役割を果たしていたことを知り、改めて存在の大きさを知らしめられました。
レジェンドと新星と
瀬古利彦さんについては学生の頃の絶頂期に、或いは昨年(2019年11月)読んだ
門田隆将さんの『あの一瞬 アスリートが奇跡を起こす「時」』で本命視されていたロサンゼルスオリンピックでの壮絶な舞台裏について承知していましたが、
記載した通り、現役時代の練習量は「尋常でなかったんだなぁ」と。一泊二日で中村清家の敷居を跨ぐのに10分の逡巡があったお話しなども、その断片を示していたものと。
約90分に及んだイベントの最後は参加者から質問を募ってのQ & Aで、迫り来る箱根駅伝の展望を問われ、瀬古利彦さんは青山学院大を本命視されていたのに対し、
神野大地選手は明治大学の雰囲気が良く、青山学院大学が初優勝した時と雰囲気が似ているとお話しされており、当日は見られないものの年明けの楽しみが出来ました ^^
神野大地選手については今回初めて知ることになり、マラソンのニュースに対しては長らく感情移入することなくきていたところ、これを契機に「神野大地選手中心で見られるな」と、プロランナーとして新境地を切り拓いていく意気込みのこれからに注目です ^^