神田昌典さんの『マンガでわかる 非常識な成功法則』刊行記念講演会に参加。
原書の『非常識な成功法則』は神田さんの数多に及ぶ著書の中で代表作と思い、
実際、毎年増刷がかかっているそうな。但し、神田さんご自身は幾つかの要因から「嫌いな本」とのことで
意外にも、同著に関する講演は初めてであったそうな。
伝説の名著に加えられる、新たな習慣・・
今回は「いま付け加えるべき、第9の習慣とは」とのサブタイトルが掲げられ、
二部構成で開催された第一部が、神田さんの講演。予定より10分程度長くなり、約70分に及ぶ講演で
本書にまつわるエピソードや第9の習慣について明かされました。
エピソードは、勝間和代さんをはじめとして『非常識な成功法則』を読んで、そこに書かれている事を実践した人の
成功報告が(2002年刊行の著書ながら)今でも続けているとの事。
その理由を著者の立場で分析されている中で、第9の習慣にも関わってきますが
「ストーリー」という事が、大きな要因となっている。神田さんご自身が幼少期を振り返られ、
最初に買ったマンガ「美季とアップルパイ」や学研の料理本に大きく影響されたとのお話しがあり
ここで参加者がグループになって経験をシェアする時間が設けられ、その場でも自分を含めて多くの人たちにとっても
幼少の頃に夢中になったり、慣れ親しんだストーリー(マンガ、アニメなど)に、現在の自分が影響されている事に気付かされました。
ここで重要な事は、自分がどのようなストーリーに従って生きているか?或いは影響されているのかを自覚する事。
また、時代が変わるにつれて、自分が生きているストーリー或いは影響されているストーリーを書き換えていく必要があるという事。
要は「ストーリーを創る!」ことが第9の習慣に相当し、今の時代、自分でストーリーさえ創れば
現実がそのストーリーによって引き寄せられてくること。
また、それを実現する手段もインターネットで検索出来ない事は無いといってもいいくらいの状況であると。
これは神田さんご自身の経験であったり、今も絶えることのない神田さんに寄せられる成功報告に基づく
神田さんが本書を出版されて以降の共通点。ストーリーの創り方に関しては、
昨年、出版された神田さんの著作『ストーリー思考』で
ツール化されていて、成功を目指されている方、ご興味のある方にとっては助けになるものと思います。
私個人では、年初に講演会(↓)に参加していました。
なお、成功とはお金の多寡ではなく、自分らしい生き方を出来ているかどうか。
生きていく上ではお金もかかるので、お金が成功に影響される面は否定出来ないものの
自分自身が描いたストーリー(=本来、自分がやりたい事しか書かない)に対して、その度合いも変わってくるものと思います。
お金に対する罪悪感の拭い方
なお、お金に関しては講演会の最後で設けられた質疑応答の場で参加者から
「本にお金に対して罪悪感があると、お金は稼げないと書かれている事に対してそれをどうやって払拭出来るか?」との問いに、
神田さんは「財布で福沢諭吉の向きを揃える、お金の匂いを嗅ぐ、お金に語りかける、お金にアイロンを掛けてピン札にする、
寝るときに枕の下に入れる、又は福沢諭吉がお札に描かれるに至った背景を理解する上で「学問のすすめ」を読むなどの事も良いと回答があり、本の補足として興味深かったです。
二部ではマンガを描かれた宮島葉子さん、編集者(永野由加里さん)を交えてのディスカッション形式となり・・
本、講演に絡めての各個人のエピソードであったり、見解などが披露されました。
ストーリー創作者としての選択
以上の内容を中心に約2時間。自分も神田さんに惹き寄せられていったきっかけとなった一冊が、
正しく『非常識な成功法則』であったので、今回のマンガ版は読んでいないながらも
巡り巡ってこういった機会に立ち会えた事に、(良い意味での)因縁を感じました。
講演会を通じて、無意識的にストーリーに生かされているというよりは、
自分でストーリーを作り、現実がそこに引き寄せられてくるという生き方。
そして、多くの人がその生き方から成功を導かれている事を知り、
神田さんのお話しを聞いた後の特有のワクワク感を今回も感じる事ができ、楽しく刺激的な場となりました。