神田昌典さんが発起人となって立ち上げられたRead For Action読書会に参加。
2月に刊行された『バカになるほど、本を読め!』出版記念の意味合いもあってのタイミングですが
神田さんが読書会を主催されるのは、Read For Actionが立ち上がった2011年以来との事。
当初70名限定との事でしたが、平日(月曜)19:00開始ながら100名近くは居たであろうという盛況ぶり。
Read For Action スタイルの新しい本の読み方
各自、参加条件の『バカになるほど、本を読め!』を手元に置き、まず、本で得たい事を明確にし(質問を作る)、
本を開き全体像を把握し、気になったキーワードをピックアップ。
そして近くに座った人同士でグループを組み、得られた回答を通じて、踏み出せる最初の一歩をシェアするという手順。
(一連のプロセスは、リラックスした状態で臨む事が重要)
本の読み方として、最初から本の構成に沿って順番にページをめくっていくのが一般的と思いますが
本読書会で披露された読書法は従来の概念を覆すもの。
読書会は、神田昌典さんが今この時代に注目するアクティヴィティで
それはコミュニティ作りの礎であったり、本の内容をインプットするのに自分一人で完結させていては
入った情報が入った傍から忘れ去られてしまい、記憶のループが機能しないという実態。
読みたい事を明確にして、本を開く事で、自分が本を読んでいる目的が明確になり、
自然と用意した質問に沿った文章が視覚で捉えられるようになる。
また、その内容を仲間とシェアする事で、本当に自分が話した内容で合っているか否か?
確認をするプロセスが入るようになるので、本の理解度が高まるといった仕組み。
実際、上記プロセスを聞いて、今までと違う読書法に違和感を感じながらも、得たい情報にアクセス出来る感覚は
読書している実感を深めるもので、参加して得られる発見がありました。
今、この時代だからこそ、読書する意義
読書会に設定されたのは2時間。途中、参加者から神田さんへのQ&Aの時間が設けられ・・
戦後70年の時間の経過を経て、新しい時代を入り口に立っている状況。
今までの常識が通じなくなっていき、新しい時代を予見していく人は、それが理解できない周囲にバカ扱いされていくが
今までの常識に捉われない人が、これからの時代を創っていく。割合で言うと7、8%。
今の時代、本を読んでいる人は変革者の記しといえ、読書会のような変革者同士が顔を合わせる集う場から、時代が創られていく。
時代が要求しているのは、間違いなくバカであり、本を読む事で自分だけの答えを導き出していく事(常識に沿った正解を求めない)。
恋をすれば、行動が起こされる
参加者から「行動を起こすためのコツ」を問われ、神田さんは・・
「恋をする事」と回答。
読書会終了後の神田さんのFacebookの投稿によると、半分、冗談であったそうですが(笑)
人間、自分のために動こうと思っても必然と限界に直面する。
何か人のためにやって上げよう、相手のためを思う事で、物凄く大きな力が発揮される事になる。
矛盾に満ちた社会で無関心であり続けるか、行動を起こす立場になるか。
可もなく不可もなくの人生を歩むのか、今は、勇気を持って飛び込む人の時代だという回答。
本からコミュニティが形作られる時代
100名規模の大所帯ながら、神田さんが参加者と距離を感じさせない気さくな対応で
「あっ」という間の2時間弱。
ここに来た人たちは読書法もさる事ながら、読書会という形態、余暇の選択肢についても興味を持った事と思います。
何を隠そう私自身、先週 Read For Actionのリーディング・ファシリテーターの資格を取得しており
「自分だからこその読書会を開催していきたいな」と行動を起こしていたタイミングでの本読書会。
Facebookページを作ったものの、そこで止まってしまっていましたが、、
新たに読書会の魅力に触れる事が出来る機会となりました。こちらをご覧の皆さま、後日、読書会でお会いしませう。