神田昌典さんが今年(2015年)、上肢された『バカになるほど、本を読め!』を読了。
週初めに参加した読書会に出るために読み始めたのが、キッカケという一冊。
>> 神田昌典さん主体のRead For Action読書会に行ってきた:『バカになるほど、本を読め!』の真意とは!? <<
単なる読書論との先入観に対して、例えば本の読み方(読書法)については・・
時代の流れに乗るための本の読み方とは
” もし、あなたが「自分の人生を変えたい」というのであれば、少しだけ読書の方法を学んでおいても損はない。
そんな「あなたの可能性を広げる読書」について、これからお話ししていきたいと思う。
その方法論を実践するメリットは、教養が身についたり、話題に乗り遅れなかったりすることだけにとどまらない。
読んだ本の内容を、即、行動に結びつけて、他の人が生み出せていないあなた独自の価値や知識を生み出せるようになる。” (p3)
など、序盤から大いに予想を覆されました。
なお、今、なぜ読書(本)なのかという事については・・
” 世の中のムーブメントの多くは、まず、本が注目されることから始まる。次に雑誌に取り上げられ、さらに、ネットで話題になる。
そして、最後にテレビにとりあげられることで、一気に社会全体に広がり、パラダイムシフトが起こるのだ。” (p11)
抑えるべきプロセスは3つ
で、本の読み方に戻ると、本書で取り上げられているのは「知識創造型の読書」。
” どうすれば、「知識創造型の読書」ができるようになるのだろうか。ざっくり言ってしまえば、
次に掲げる三つのシンプルな原則を実行すればいいだけだ。(p38)
1. 目的志向型の読書をする:「何か得られるだろう」という受動的な姿勢では、本から得られるものはない。
目的を明確にして、必要な情報を能動的に「取りに行く」ことが、知識創造をするうえでは必要だ。(p.39/p.41)
2. 大勢の人と共に読む:「本は一人で読むもの」と考える人は多いんじゃないかと思う。
なぜ、人々はそう考えるのか。そうした考えが人々のなかに染みこんでいった背景にあるのは、戦後の高度経済成長だ。
当時は、「どのように国を成長させていくか」「そのために企業は何をすべきか」といった方向性は見えていたわけだから、
皆で話し合って、ダイアログ(対話)を積み重ねて、新しい知識創造をする必要なんてなかった。 ・・中略・・
しかし、状況はガラッと変わってしまった。そのことについて皆さんもよくご存じだろう。
人類はあらゆる分野において壁にぶつかり、進むべき方向性が見えなくなった現代において、問題は複雑化し
一人ではとても答えを見つけ出すことができなくなってしまった。
このような状況下で問題解決をするとき、私たちに必要なものは何か。それは、高度な知識創造をすること。
すなわちダイバーシティ、異なる考え方の人同士が話し合うことが必要不可欠になるのだ。
そうした場をつくるうえで、「読書会」は最善の手段といっていい。一つの本を紐帯とすることで、
良質なコミュニケーションを生み出せるからだ。ただ人が集まるだけでは効果は薄い。
そこに「目的」がないからだ。読書会は「本」を触媒にすることで、
参加者の脳を刺激し、さらに参加者同士のつながりによって、新たな「知」を生み出すことを可能にするのだ。” (p.39/p92-94)
3. 即、行動に結びつける:必要なのは、情報をもとにリアルに行動をすることだ。
それが伴うことで、はじめて、価値の高い知識を創造することができる。(p.39/p114)
「目的志向型読書」と「大勢で本を読むこと」。そうして得た知識を「即、行動に結びつけること」
ー そうした行動を心がければ、これからの時代に必要な知識創造ができるようになるだろう。
さらに自らがリーディング・ファシリテーターとなって、リード・フォー・アクションを開催するようになれば、
リーダーとしての能力も磨かれる。たとえ数人程度の小規模な会だとして、参加者を導き、集団知性を引き出す力は確実に向上する。
「少人数であること」と「大人数であること」との違いに比べ、
「数人でもやること」と「何にもアクションを起こさないこと」との違いは大きいと肝に銘じてほしい。” (p146)
大転換期を迎えている二〇一五年
最後、2015年という歴史的位置付けに関して・・
” この二〇一五年は、日本にとって非常に大事な時期でもある。
他の本でも述べているが、私は、日本の歴史はだいたい七十周期で同じようなことを繰り返している、と考えている。
たとえば、バブル景気が始まった一九八五年から七十年前の一九一五年は、第一次世界対戦の真っ最中。
イギリスやロシアなどからの軍需品の生産を多数受注し、好景気を迎えていた。
バブル景気が終わったのは五年後。同様に七十年前の一九二〇年に戦後恐慌は起こっている。
その説から考えれば、二〇一五年は、日本の社会体制を大きく変えてしまうような出来事が起こる確率が極めて高い。
明治維新による新しい社会体制が始まった一八七五年の百四十年後であり、
太平洋戦争が終わった一九四五年の七十年後だからだ。日本史上でも稀に見る大転換期と同じようなことが起こると予想されるのである。
このような時期に、国に変革を任せるのは十分ではなく、自らが自らを変革していかなければならない。
そうした個人の変革の先に、社会の変革が始まるからである。” (p158-159)
読書して、行動する「バカ」が創る未来
本の題名となっている「バカ」とは・・
” 私の言う「バカ」とは、周囲の人からは「あいつって本当にバカなんじゃないか」と思われるような、
既成概念にとらわれない発想ができる人。
また、誰もやったことがなく、保守的な人からは「失敗するに違いない」と言われるようなことでも、
果敢に行動に移せる人。
頭でっかちになって行動できない常識人とは一線を画す、マッドでクレイジなー奴だけど、
何かを成し遂げる「バカ」だ。” (p3-4)
従来の本、読書のイメージというと、もの静かで内向的なイメージが多勢であると思いますが
本書で紹介されているのは本で得られた未来につながる種を行動に繋げていく実践法とでも言うべき内容。
神田さんが未来を読み解く未来の礎となる70年周期説では、2015年がターニングポイントともなり得べきタイミング。
特に行動したくてうずうずされている方にとっては、読書会がブレイクスルーのきっかけとなる指南書ともいえ
日本国内各所、様々なコミュニティで読書会が開かれ、「バカ」の精神に点火されていく、世の中に
「自分も・・」(笑)と、ワクワクさせられます ^=^/