先日3回に渡ってアップロードした「セミナー講師に必要な3つの力」からのシェアで
>> 吉田浩さんに学ぶ、夢を叶えるブランディング:「セミナー講師に必要な3つの力」受講記その壱 <<
>> 和田裕美さんに学ぶ、拒絶を恐れずファン作りで広げる営業:「セミナー講師に必要な3つの力」受講記その弐 <<
>> 神田昌典さんに学ぶ、ブームが去った市場でセミナー講師が取るべき戦略:「セミナー講師に必要な3つの力」受講記その参 <<
神田昌典さんが一旦、舞台を降りられた後、休憩をはさみ
登壇者全員(吉田浩さん、和田裕美さん、神田昌典さん)によるパネルディスカッションがあったので、以下で、その模様を。
「ずっとやりたかったこと」に潜む力
予め出席予定者から提出された質問やその場で挙手のあった方々からの質問に登壇者が回答する構成。
まず、吉田浩さんの回答で印象的であったのは
震災後、それまで注目される事のなかった『ずっとやりたかったことを、やりなさい』なる著書が売れ出した事があり
そのような経緯を踏まえつつ、子供心を忘れない人が、時代の先が読める人といえ、
神田さんの表現では、イメージを使って発想を豊かに出来るような人は面白い。
1人30コはある、その人ならではの強み
また、吉田さんが、人それぞれ30コくらいのその人ならではの強み(USP=ユニーク・セリング・プロポジション)があるが
華がある、キャラがあるかなど。但し、大抵の場合は主観が邪魔してしまい、自分では見付けられない。
神田さんのフォローが入り、自分のファンになってくれる人をまず6人見付け、そこから段階的に増やしていく心掛け。
人を通じて分かる自分の強みだったり、ファン作りが機能していればプロセスとしては良好といえそうです。
課題に直面し、問われる覚悟
神田さんが、自分らしい生き方に対するストーリーで人は魅せられていき、目の前のお客さんを大切にする事が大事。
来場者から「集客面での苦労を問われ」・・
和田さんは、そのような事を考えた事がないそうで、例えば1,000人の会場を抑えたら、どうしたら1,000人集まるだろう?という事に集中している。
神田さんはセミナーをやってみたい人は多いが、運営上の苦労は多く、実は継続してやってみたいと思っている人は少ないのではないかと、分析。
吉田さんの経験談として、登壇者と、それまでに無かった規模の2,000人クラスのホールを抑えた経験があり、
その時は影響力のある応援団に頭を下げまくって、高いハードルを感じながらも、客席を埋めるべき事に集中して、結果、埋まったそうですが
集客等の課題に直面した時に、セミナー講師としての覚悟が据わっているかなど試される事になりそうです。
プレゼンテーションにイロハあり
来場者から「話したい事が多く、いつも時間を超過してしまうが、どうしたら良いか?」との質問には・・
和田さんは、話す内容(プレゼンテーション)には然るべき順番があるため
スライドを使って起承転結を作る事からとの指摘や映像使って表現してみるなどの回答。
セミナー講師へ
最後、来場者へ向けた登壇者からの一言で、
和田さんは、本を出版する機会に果敢にチャレンジして欲しいとの事。
和田さんが最初の本を出す頃は、女性の出す本は売れないと言われ、断れ続けた中、
帯に顔写真を載せるなどの試みも奏功し、従来の見方を覆し、現在がある。
神田さんは、教育をビジネスにするのは誤りで、影響力のある仕事なので、
相手の人生に関わっていくとの覚悟を持って臨む事が大事といったメッセージ。
覚悟は人を磨く
時間にして30分ほど。提供するコンテンツの魅力も大実ですが、
表面的な華やかさは部分的で、水面下での苦労に耐えられるか否か。
神田さんにしろ、和田さんにしろセミナー講師の立場で長く最前線の立場でご活躍されていますが、
エールを送りつつも、そこに覚悟があるか否か。教えたい人が増えているという業界事情を鑑み、
そこに重みのおかれたパネルディスカッションであったように思います。