元読売巨人軍、中日ドラゴンズで選手、指導者として活躍された川相昌弘さんの『ベースボールインテリジェンス 実践と復習の反復で「頭を整理する」』を読み始めて
はじめに
第1章 心の持ち方
第2章 守備(基礎)編
第3章 守備(連携)編
第4章 犠打編
第5章 打撃編
第6章 走塁編
と章立てされているうち、「第2章 守備(基礎)編」まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
昨年(2020年)12月に開催された
刊行記念イベントで入手していた著書。
一流になるべく書き留められた記録
川相昌弘さんが読売巨人軍入団後、
” どうすれば、ハイレベルなプロの世界で存在感を示すことが出来りのか。一番に思ったのは、「頭を整理して、グラウンドで戦う」ということだ。
教わったことを学んだことをイチ早く吸収していくには、一度言われたことをしっかりと覚えておかなければいけない。
その日、グラウンドで学んだことがあれば、ノートに書き留めて、寮に戻ったあとにもう一度見返す。
こうしたことを繰り返すことで、ワンプレー、1打席の濃さが明らかに変わっていく実感があった。
言うなれば、「実践」と「復習」の繰り返し。「実践」の質を高めるために、野球ノートは欠かせない存在になっていた。”(p3)
という考えから、日夜書き留められていたノートの記載が元になった著書で
「第2章 守備(基礎)編」 では、
” ゴロ捕りのときは両足の股関節をしっかりと開き、股を割った姿勢が基本姿勢となる。
股を割る目的は、体勢を低くすることで、グラブを地面に着けることにある。グラブが地面にあれば、下から上にグラブを使って、ゴロやバウンドをさばくことができる。”(p44)
といった基本中の基本に、
” 間一髪のプレーのときには、中途半端な握りで投げざるをえないときもある。これはプロの技になるが、このような状況のときには、ボールが変化しづらいように、手首を極力使わずに投げるようにした。
手首を使って回転をかけるのではなく、投げたい方向に少し押し出すようなイメージで投げる。ボールがスーッと真っすぐ進んでいき、悪送球のリスクを減らすことができる。”(p51)
とプロの舞台で実践済みの応用編まで、明瞭平易に言語化されています。
言葉で理解出来る基礎
かつての野球少年としては、指導者から教わり、身体に染み込ませようとしていたことが、
「そういうことだったのかぁ」と、今更ながらに意図を納得させられた思いに、また、
” 昔から「フライは両手で捕りなさい」と言われることが多いが、必ずしもそうとは思わない。”(p67)
など、まことしやかに基本とされてきたことの別視点に、もはや実践、復習のフェーズにいないことが残念ながらも、
多くの時間をグラウンドで過ごしてきた身としては興味深い内容が続き、これから読むことになる打撃編を筆頭に、書かれてある内容が楽しみです ^^