加谷珪一さんが歴史から紐解く、天才でも強運でもない人が市場でお金を稼ぎ続ける方法:『お金は「歴史」で儲けなさい』読了

前回、読み始め記 ⬇︎

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をアップロードした加谷珪一さんの『お金は「歴史」で儲けなさい』を移動時間が長ったことから第3章の途中から一挙約150ページを読み進め→読了。

本書は2015年1月に刊行された『お金は「歴史」で儲けなさい』が加筆修正され、2019年11月に出版されたもので

本文にも

” この原稿を書いている2014年11月には “(p187)

という一文もありますが、内容に褪せた感を抱くことなく、原書に目を通したわけではないですが、

大幅な加筆修正なく、本筋は変わらず一部アップデートされたものと推量。

帯、裏面。

今後も、金融市場を牽引するであろう・・

結論として、投資先と企業名まで例示して終わらせてくれたところが、すっきりとした読後感を与えてくれますが、

さまざまな検証から導かれた方向性としては

” 簡単にいってしまえば経済成長は人口とお金の2つで決まるというわけです。

つまり、恒常的に人口が増加する米国は、黙っていても一定の経済成長が見込めます。

これに加えて、米国は世界で最もイノベーションが活発な国です。”(p64)

に、

” 米国は若返る可能性が高く、相対的に有利な状況となります。先進国の中で唯一、人口が増加していることもこれに拍車をかけるでしょう。”(p231-232)

更に、

” 状況を総合的に考えると、他国と比べて相対的に有利な立場にあり、持続的な経済成長が期待できる米国の動きを中心に、今後の投資戦略を考えるべきという結論になります。”(p240)

とアメリカ合衆国推しである点が、印象に強く刻まれた中、後半の流れでした。

知られざる時の蓄積から見出された大原則

読んだ内容を理解することと、実際、金融市場に参加して成果を叩き出すことは

” 10年間の長期投資のシミュレーションを行うと、想定リターン以上の結果を得る人が3割出てくるものの、逆に元本割れする人も3割いる “(p218)

とのデータ等々、即座に結びつけるべきではないことは心得ておくべきことでしょうが、

本書に書かれてあることを知っているのと知らないのとでは隔絶の差があることも知らしめられる説得力で、

本書に書かれてある時代は移ろえども変わらぬ市場の法則は、再読等により脳裏に刻んでおきたいことです。


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