ロードショー時はノーマークながら、レンタル店の新作コーナーに大量ディスプレイされ貸出率の高さから気になっていた
『キングスマン』を鑑賞。
作品自体知らなかったことから、中身の方はスパイアクション、スタイリッシュな映像程度の知識で、
「今時、スパイ映画かぁ」の思いやスタイリッシュな映像である場合、「シナリオが、、」といった先入観を持ってましたが・・
先の読めないストーリー展開に、独特な映像処理が印象的で「心に残る一本」とまでは行かないまでも、貸出率の高さが頷けるクオリティでした。
映画『キングスマン』予告編
ディテールに漂うセンス、英国のノリ
一口に言うとマシュー・ヴォーン監督のセンスによるものだと思いますが、
打ちのめされた主人公が成長を遂げていくという王道の設定を軸に、
緩急巧みな進行、シーンの切り替えに
配役ではSamuel L Jackson が「さすが、こういう役だとアジが出るよなぁ」と曲者ぶりの見事なキャスティングに、
「アメリカ的ではない、イギリスかな?」と思っていたら、その通りの底流に流れる感じのブラックユーモアに
各要素、上手い具合に噛み合って作品のクオリティに寄与していたものと思います。
緩急、様々な感情を引き出される129分
129分というやや長尺ながら、テンポ良くストーリーが展開していき、長さが特に感じられることがなかったのは
人間ドラマ、アクション、ユーモアといった主たる要素が相まって、
また、登場するキャラクターも魑魅魍魎としたものを含めて、演じる役者の力量から隙がなく、
それらに映像での遊び(冒険)が掛け合わされて、作品を個性的な仕上がりにしたのだと思います。
ちょっとしたリフレッシュメントをお探しの方に、心地良い感じであるものと。画面が大きければ、感じがより良くなるものと思います。