北野武監督が描いたサーフィンに情熱を傾けたカップルのひと夏:映画『あの夏、いちばん静かな海。』鑑賞記

1991年10月の封切りから30年の時を経て、ようやく北野武監督作品『あの夏、いちばん静かな海』を(DVD)鑑賞。

映画「あの夏、いちばん静かな海。」劇場予告

先月(2021年10月)、桑田佳祐監督作品『稲村ジェーン』を鑑賞する

<< 2021年10月24日投稿:画像は記事にリンク >> 公開から31年にして遂に!桑田佳祐監督作品『稲村ジェーン』を見た(鑑賞記)

きっかけとなった雑談で本作も話題になり、

北野武監督の『稲村ジェーン』に対するアンサー作といった情報をヒアリングして、(同作と)セットでお借りしていたもの。

ゴミ清掃業に従事する聴覚障害を持つ若者が、破損し捨てられたサーフボードから

捨てられた一枚のサーフボードから・・

サーフィンを始めるきっかけを得、のめり込み、同じ障害を持つ彼女とサーフィン軸に過ごしたひと夏が描かれた作品。

北野武監督流、若者たちのひと夏の思い出

鑑賞後、本作に関してリサーチしたところ北野武監督3作目とのことで、それまでの『その男、凶暴につき』『3-4x 10月』と比較すると随分毛並みが異なる意外性がまず先に来て、

新たに幅を拡げた作品と(今更ながらに遡って)言えるでしょうが、

多くのシーンで流れる波の音、聾唖のカップルが軸となる設定からセリフも限られ、

静かに淡々とストーリーが進行し、導かれるエンディング・・

静なるシーンから緩やかに進行していく夏の小さな思い出の連続から急展開するエンディング・・

長くタイトルが頭に入っていた作品だけに、こちらもようやく鑑賞叶い新たな北野武監督像を上書きできたことに、意識には留めていた作品を見終えスッキリした感覚に浸ることが出来ました。


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