ナイツ塙宣之さんの『静夫さんと僕』を読了。(2023年)6月に開催された

ミニトーク&サイン会の対象書籍として入手していた著書。
本書は
” 静夫さんは、僕とともに暮らすお義父さん。僕は今、都内の一軒家に住んでいる。僕の奥さんと3人の子どもたち、そして奥さんの両親と同居する、いわゆる二世帯暮らしだ。
・・中略・・
特にトラブルとか、これといった問題はない。至って平和。けれど、静夫さんがとにかく変わっている。変わっているというか、めちゃくちゃ個性的。自分の思ったままに行動する人で予測不能。僕や家族みんなの話をぜんぜん聞かない。聞いてくれない。いや、実際は聞いているんだろうけれど、呑み込んでいないんだと思う。”(p003〜004)
という塙宣之さんと義父 静夫さんとの日常が軽妙に綴られてもの。
どのような日常かと、静夫さんのキャラクターが伝わるエピソードを以下に転記すると・・
” 静夫さんの娘3人の名前の由来も聞いた。素敵な名前だったから、幸せに暮らしている知り合いの名前を借りたから、など、表向きはもっともな理由だった。
しかし、こないだボロッと口からついて出た理由が衝撃的だった。
「実はさ、若い頃に憧れていた、身近な美女の名前をそのままいただいたんだ」”(p073)
という笑撃があれば ^〜^;
” 仕事が終わり、家に帰るとすぐに静夫さんが出迎えてくれた。生放送を見ていたようなんだけど、静夫さんはずっと首をかしげていた。
「のぶたん、Iさんとのやりとり、なんだったの? いつもののぶたんらしくなかったけど」
・・中略・・
しかし、僕に対してお笑いの意見を突きつけるのは、ちょっと踏み込みすぎなんじゃないか。相当ナイーブで、家族でも触られたくないところだったのだ。
「いい加減にしてくださいよ! 台本なんだからしょうがないでしょう! そういう大事な仕事もあるんですよ!」と、僕も珍しく声を荒らげた。帰ってくるなりすぐに言うもんだから、怒りが募ってしまったのだ。
だけど、実は静夫さんの意見が刺さっていたのも事実。僕もIさんとの掛け合いは、台本の段階で「これ面白いのかな?」と多少疑問を感じていた。そんな迷いを静夫さんは、敏感に察したのかもしれない。”(p143-144)
と一筋縄ではない真っ直ぐさ?も感じさせられるなど全21篇。

頑固さに、風変わりさに、天然ぶりなどにクスッとさせられながらサクッと166ページ一気に近い形で読ませられました ^^