小泉純一郎元首相登壇の講演会に参加。
(2018年)2月に出版された『決断のとき ー トモダチ作戦と涙の基金』刊行記念として開催されたもので、
冒頭は、本のメインテーマともなっているトモダチ作戦被害者支援基金の設立の経緯から・・
東日本大震災時、米軍の空母(乗組員5,000人規模)が韓国行きを変更し、日本に来て復興等の作業に当たってくれたが
やがて作業に当たった兵士たちが深刻な心身の不調を訴えるようになったものの、その実態が報道されることは一切なく・・
このことが小泉純一郎元首相に知らされ、(小泉純一郎元首相が)動けば報道されるようになるのでは?との懇願から
アメリカ(サンディエゴ)行きを決意。4日間の滞在の中で10人の兵士と面談、目が見えなくなる、足を切断しなくてはならない・・
といった過酷な現実を目の当たりにしながら、日本に対する恨み辛みを語る兵士はおらず、
「これは、何とかせねば」と、当初は外務省や経団連、或いは影響力を持っている人たちに発起人となる依頼を行うものの、ことごとく断り。
そこで小泉純一郎元首相自らが立ち上がり、建築家の安藤忠雄さん、H.I.S. 澤田秀雄会長のホームファ二シングの全国チェーンで手掛けるニトリの似鳥昭雄会長等の協力に寄附を得て、
当初の目標1億円に対して、講演会等を通じて半年で3億円にまで達することになったそうな。
話しは前段の流れを受けて「一生懸命に取り組んでいる」との原発ゼロ運動に移行、
デタラメと言わんばかりの政府をはじめとする原発推進の現状をストップさせるべく、熱い想いに活動報告を語られました。
信念に導かれる日本への思い
小泉純一郎元首相の講演会は、2014年2月の東京都知事選挙で細川護熙元首相を推した時以来↓、約4年ぶり。
今回は(直近の)選挙で当落を争うものではなく、小泉純一郎元首相ご自身も
2009年に議員活動から引退され、10年近くの年月が経過していたせいか、迫力は前回ほどではなかったものの
サンディエゴ滞在時の模様を振り返る際に涙ぐまれたり、エネルギー政策を通じて問う日本への思いなど
その熱量は伝わってきて、一線を退かれても在るべき姿を実現させようとする思いに行動に、生きざまということに惹き込まれていった80分に及んだ講演会でした。