小泉純一郎元首相が説く原発ゼロへの思い:小泉純一郎講演会「3.11から8年 日本の歩むべき道」参加記

昨年(2018年)末、初の著書『原発ゼロ、やればできる』を上梓された

小泉純一郎元首相の

会場ば文京シビック大ホール

「3.11から8年  日本の歩むべき道」と題された講演会に参加。

週初め、ウーマンラッシュアワー村本大輔さんとの対談の模様が、インターネットで流され、

出典:AERA dot.(画像は記事にリンク)

「他にないのかな?」と情報を検索していた際に見つけていた次第。

3.11以降の原子力発電

開場前から長蛇の列が出来るほどの盛況ぶりでしたが、小泉純一郎元首相は「風邪をひきまして・・」とのことで、往年のお馴染みのテンションではなく控えめな感じで講演は進行。

3.11をきっかけに原子力発電について勉強するようになり、

推進論者から信じ込まされていた「日本の原発は安全」「他のエネルギーよりも安い」「クリーンエネルギー」の何れもウソであったとの結論に達し、

政界引退を表明されていたこともあり「黙っていようかな」と思ったものの、論語にある「過ちては改むるに憚ること勿れ」から

「日本で原発はやってはいけない産業だ」との主張を声高に叫ぶように。

ときにクールに舌鋒鋭く、ときにユーモアを交え講演された小泉純一郎元首相

1時間ちょっとの講演の中で、ご自身で勉強されたことやフィンランドに出向いての核処理施設視察時のお話しなど。

小泉純一郎元首相の後を引き継いだ河合弘之弁護士

その後、マイクを引き継いだ原自連 河合弘之弁護士からは配布されたレジュメをもとに

各参加者に配布された講演資料(A3表裏)

東海第二原発の危険性に特化したお話しがあり、原発ゼロに向けて参加者一人ひとりが出来ること

・首長の反対 

・議会の反対決議

・日本原電、東電、東北電に抗議の電話をする、ハガキを出す

・東海第二原発再稼働反対のイベントを開催して、マスコミに報道してもらう

・東電、東北電の電気の不買運動をする

・メガバンクに圧力をかける

或いは河合弁護士が水戸地裁で継続中との裁判についてのお話しなどがありました。

されど進みゆく現実

小泉純一郎元首相の講演は

<< 2018年3月10日投稿:画像は記事にリンク >> 小泉純一郎元首相が原発ゼロを通じて説く日本への思い:『決断のとき ー トモダチ作戦と涙の基金』刊行記念 小泉純一郎講演会「日本の歩むべき道」参加記

☝️ の時から、ちょうど1年ぶりという巡り合わせでしたが、

日本を思う気持ちがあれば原発ゼロに辿り着くといった主張に、核処理施設に名乗りを上げる自治体が皆無という実態に、

また、小泉純一郎元首相のお話しでは3.11前は原発1基作りのに約5,000万円であったのが、その後は1兆円に膨らんでいるそうで

河合弘之弁護士が、原発問題は環境問題を通り越して経済問題になっているとの指摘も脳裏に刻まれることになった指摘でした。

原発是非は別途として3.11から時間が経過するほど自分自身の関心が弱まっている(現状に流されている)感覚にも気づかされ、今一度、現実を直視させられる機会となりました。


Comments

comments