心理カウンセラーとして本やTVなどを通じてご活躍されている心屋仁之助さんの『折れない自信をつくるシンプルな習慣』を過日読了 .-
私が本書を手に取るきっかけとなったのは、プロブロガーの立花岳志さん関連の(ご本人+)コミュニティーで話題となっていて
Facebookのニュースフィードで話題に触れる機会も多く、「一度、読んで見たいなぁ」と。
本書に関してはyoutubeに刊行記念講演の動画がアップされていて(最近になって削除されてしまいました)
粗筋については分かっていたつもりで、その復習であったり、本を開いて初めて頭に入る内容であったり、さまざま学びを得られました。
ありのままの自分を受け容れる、覚悟
心屋さんが心理カウンセラーとして、多くの人たちの悩み相談を積み重ねる中で、感じられた事は
” どんな悩みであれ、結局のところその根本にあるのは、たった一つなんじゃないかなぁと最近つくづく思うのです。
その「たった一つ」が「自信がない」ということです。”( p3-4)
「自信」の定義が、本書の大きなポイントとなりますが、ここで心屋さんから読者へ・・
” 「自信がない」という状態から抜け出し、「自信をつける」ためにはどうしたらいいと思いますか?
「成果を上げる」「小さいことでいいから成し遂げる」「数字を上げる」「難しい試験に合格する」など、「結果を出すこと」で自信をつける。
あるいは、「苦手なことを克服する」「やれないことをやれるようになる」など、「できる人になること」で自信をつける。
だから自信をつけるために、くじけないで、弱音を吐かないで、あきらめないで、がんばる、努力する。
そう思っていませんか?”(p4-5)
との問い掛けがあり、心屋さんの人生経験を通じての回答が下記 ↓
” サラリーマン時代の僕(心屋さん)は、がんばって、努力して、「結果を出すこと」や「できる人になること」によって、自信をつけようとしてきました。
でも、「上には上がいる」と知ったとき、あるいは実績が落ちたり、自分よりも別の人がいい評価を受けたり、
もしくは、上司から叱られたり、他人から否定されたりすると、とたんに、積み上げてきた自信は、一斉に音をたてて崩れ落ちました。
・・中略・・
「結果を出すこと」「できる人になること」で自信がつくと僕は思っていました。
これは、「理由付き」「条件付き」の自信です。
・・中略・・
でも、こうした「理由付き」「条件付き」の自信は、理由がなくなったら、条件がなくなったら、自信もなくなってしまいます。
つまりは「折れる自信」なのです。
では、「折れない自信」とは、どういうものでしょうか。
僕は「自信」って、「自分を信じること」だと思っています。
でも、その自分は、「誇らしげな実績のある自分」や「仕事ができる自分」、「他人から認められる自分」ではありません。
「素のままの自分」です。
もっと言えば、「結果を出せない自分」「できない自分」「ダメな自分」「情けない自分」も含んだ
「ありのままの自分」「素のままの自分」、そういう自分を信じる。
「ありのままの自分」「素のままの自分」を信じることで自信がつくのですから、理由や条件なんて必要ありません。
だから、理由や条件がなくなっても、自信はなくならないのです。
これが、「折れない自信」です。僕が思う「本物の自信」です。
・・中略・・
ありのままの自分、素のままの自分を信じるために大切なのは、「失敗してもいい」「間違ってもいい」「低い評価を受けてもいい」「嫌われてもいい」という勇気や覚悟なのかもしれませんね。”(p5-8)
といったパラダイムシフトが、本の冒頭「はじめに」で書かれていて、本書が
” いつも心のどこかで自分はダメだ、自分が嫌い、自分には価値がないと思ってしまう、自信がない人へ。
自信満々で、「自分はすごい」「自分はできる」と思っていても、何かの拍子に、それが崩れて、自信が折れてしまう人へ。”(p9)
に向けられて書かれた旨が記載されており、計187ページ。
「折れない自信」をつくるために、大切なこと
本文では「はじめに」の前提をもとに各論といった感じになり、理解が深まること、実践法などについて学べますが、
「はじめに」でピンときた方々は、本を手に取らずとも「自信」に対する定義を改める事で、大きな成果を得られるものと思います。
本を手に取りたくなった方は・・
” 「折れない自信をつくる」のに、一番大切なことがあります。それは、
「今までは、「ありえない」と思って避けて、やらなかったことをやってみる」ということです。
「ありえないことをやる」から、「ありえない結果が生まれる」のです。
でも、この「ありえないことをやる」のは、人によってそれぞれです。
「がんばる」だったり、「がんばらない」だったり。
「お金をどんどん使う」だったり、「お金を使わない」だったり、
「人に頼らない」だったり、「人に頼る」だったり。
人によって違います。もう、それぞれです。その人だけの「ありえないこと」があるのです。”(p180)
といった具合、さまざまなヒントが本の中に提示されているので、何より読んでいて元氣になれる一冊だと思います。
PS 心屋本、あと2冊気になるタイトルがあるので、読んで見ようと思っています。