心屋仁之助さんの『一生お金に困らない生き方』を読了.-
もともとこの本を知ったきっかけはプロフェッショナル・ブロガー立花岳志さんのFacebook投稿で、
「とんでもない名著」といった紹介があり、後日、書評としてアップされ、
心屋仁之助さんの存在が頭に入って暫くはYoutubeで動画を視聴したりしていましたが、次第に興味が強まり、気になった三冊を読んで行こうと。
「お金」は労働の対価に非ず
本書を読むタイミングは、先般の徳島/鳥取旅行に合わせてセットしていて、
予め買っておいた書籍が来るタイミングが訪れるのを楽しみにしていました。
内容は、タイトルを読んで字の如しですが、まずポイントは本書に書かれていることを実践すると
” 必ずお金が入る人、お金に困らない人になれます。”(p200)
と断言されていること。この一文の前には
” お金をケチらない。お金の流れを止めない。ちゃんと出す。なくても出す。そして、「出させてあげる」。それをちゃんと「受け取る」。
「ない」と思い込まないで、「ある」に気づく。”(p200)
との前段が入ります。本の締めくくりの部分につき、意味が通らない部分は、それまでの内容を理解しておく必要がありますが
まず、改めるべき重要な解釈が
” お金は労働の「対価」ではありません。”(p56)
ということ。では(お金は何の)対価か?というと、本書を支える根本的な概念となる「存在給」。
存在給とは・・
” 自分が働かなくても、価値を提供しなくても、何もしない自分でも、いっぱいもらっていいんだ、という考え方に変えてほしいんです。
寝ているだけでも、私は月に50万円もらっていい、私は100万円ぐらいはもらっていい、と「許可」するのです。”(p49)
というもの。要は存在給が高ければ高いほど、お金に困らない生き方が実現されるというのが本の主旨です。
お金の流れ(収入)を決める存在給の正体
「存在給」が低いとどうなるかというと・・
” 自分の価値が低いと思っているので、(つまり、自分に自信がないので)、もっとがんばって価値を上げようとします(歩合給)。
なんとか役に立とうとする、人に好かれようとする。喜ばれようとする、成果を上げようとする、人に尽くす・・・・。”(p46)
と、存在給が低いことの埋め合わせに、頑張ろうとする。これは、つまり
“がんばってもらえるお金は「歩合給」です。「存在給」が低いとは、「歩合給」で稼がなければなりません。
「存在給」がゼロの人は、フルコミッション(完全歩合制)、つまり全額、歩合給で働かないといけないのです。
必要なお金を、安心できる額をすべて歩合給(ガンバリ給)でまかなおうと思ったら、死ぬほど働かないといけません。
それでは、心も体も壊れてしまいますよ。かつての僕(心屋仁之助)みたいに。で、死ぬほどがんばっても、自己評価がそもそも低いので、
自分が満足できるほどは評価されず、もらえない。”(p48)
この辺りの説明になると、私を含め実感として共感される方も多いものと思います ^-^;A
因みに、成功するために努力を最小化しなくてはならない事は、現在の年収が1億5千万円(と記憶)との実業家の平秀信さんも
先日、ご自身のブログ「自然に成功する方法」で(上記画像の通り)述べられています。
更に、心屋さんは
” 結局、お金が労働や、人を喜ばせたり、役に立ったことの対価だと思っている限り、働いて、働いて、働いて、お金を増やそうとします。
労働の対価=歩合給です。お金=労働の対価=歩合給だとすると、心と体を壊してまで働いて、お金を得ようとします。
だって、そうしないとお金は入ってこないと思い込んでいるのだから。
でも、お金が労働の対価や、自分が与えた価値に対する見返りではなく、何もしない、何も与えない、何も交換しない自分が、
そんな自分のことをどれだけ肯定して、自分の価値を受け取っているのかという、そのバロメーターだと思えば、お金に対する「前提」がガラリと変わります。
すると、お金の流れが変わるのです。”(p54)
なお、何もしないでも人は誰かの役に立っている事は、こちらでもしばし取り上げ、
「ザ・シークレット」の出演などでもお馴染みのジョン・ディマティーニ博士も
著書『成功のタイムリミット』の「貢献の法則」の中で・・
” 何をしたとしても、しなかったとしても、あなたは誰かに貢献していて、愛されるに値します。
実際のところ、たとえ何をしたとしても、しなかっとしても、必ずそこから人は経験や、学び、メリットを受けとるものです。
あなたが能力を発揮しながら、人に貢献しているところを想像してみてください。あなたは一番愛することに集中しています。
そして、あなたは人が期待する以上のサービスを提供しながら、ミッションを生きています。
すると、より多くの機会が、あなたの人生に、さらに引き寄せられてくるのです。”
↓ 詳しくは ↓
と説明しており、世の東西を問わず真理と言えるでしょう。
「やり方」ではなく「あり方」が創る現実
心屋さんが本書を上梓される契機となったことに
” 本屋さんに行くと「お金持ちになる本」とか、「お金の教科書」とか、「どうしたらお金もうけができるか」といった本がいっぱい並んでいますね。
いっぱい本が並んでいるということは、お金の本が売れているということ。つまり本を読んでいる人がたくさんいるということです。
じゃあ、みなさんお金持ちになれたんでしょうか?なれた人もいるでしょう。
でもなれなかった人のほうが多いから、次から次へとお金の本が出てくるんだと思います。この本でも、なれない人もきっといます。
お金持ちになる本を読んでも、お金持ちになれない。どうしてか。
それはお金持ちになる「やり方」だかり学んでいるからです。「やり方」をいくら学んでも、お金持ちにはなれません。
なぜなら「あり方」が間違っているから。本当は「やり方」ではなく、「あり方」を変えなくてはいけないんです。
お金がないということは “真逆” の「あり方」だということですね。”(p5-6)
本書では、下記のように
” 傾いた器にお金のノウハウという水をいくらじゃぶじゃぶ注いでも、水は床にこぼれ落ちるだけ。少しも器にたまりません。
その「傾き」をつくっているのが、「あり方」です。
だから、「やり方」ではなく「あり方」を正していかなければ、どんなに素晴らしいことを学んでも身につかないのです。”(p96)
分かりやすい例えで説明されています。
心の中が現実を写し出す大原則
自己啓発であったり、成功法則について学ぶと、その教典の大元とも言える『思考は現実化する』
で説明されるように「人はそれぞれ心の中で信じていることが、目の前の現実として現れている」というのが真理で
お金に対して問題を自覚している人は、そもそもの考え方について誤りを気付かせてくれ、
それを論理的に説明し、質してくれる役割を果たしてくれるのが本書(の役割)です。
心屋さんからのメッセージには
” 損をすれば、豊かさが返ってくる。お金も空気も愛情も、出せば回る。これが宇宙の法則です。
お金が入らなかったり、お金にふり回される人は、お金を出していないから。そして、回ってきても受け取っていない。ただそれだけにすぎません。”(p200)
「損をすれば・・」というのは
” 人から優しくしてほしいけれど、人には優しくしたくない。
人からお金をもらいたいけど、人にはお金を出したくない。
人から認めてもらいたいけれど、人は認めたくない。
先に出したくないけれど、先にほしい、という大きな矛盾に気づいてください。
お金がない人ほど、先に与える。先に出しましょう。”(p181)
という心構えを説いたもの。
その前段に戻り「宇宙の法則」となると、スピリチュアルな領域にも踏み込んでいますが、
何より本書で書かれていることに信憑性がもたらされているのは心屋仁之助さんご自身の体験談にとどまらず、
心屋さんが主催されている「心屋塾」の塾生の方々が書かれた内容を実践され、多くの方が結果を再現されているということ。
読んで終わりか、一歩踏み出すか、試される覚悟(儀式)
それでは「まず、何から手を着けたらよいのか?」と、本を閉じた後に立ち止まることなきように
本書では、具体的手順についても説明(p172〜174)されています。*あえて書きません。実際、書店で確認されてみて下さぃ。
私は心のざわざわを克服し、早々に本日(10/18)実行に移しましたが、
誰でも「覚悟」があれば出来るし、本と自分の間に一本線を引いてしまえば絶対出来ない事でもあります。
本書の書評を検索すると、恐らく相当数が表示されるのではないかと思いますが、その影響力の正体に私を例に思いを及ばせると・・
ディズニーランドに対して「よくあんな混んでいる所に行くよなぁ」ってなことを考えてしまう人間ですが、
行かれている方々は、混んでいようと天候が悪かろうと、どんな事情があろうとも、
(ディズニーランドに)行けば、そこに夢があることが分かっているから行くのだと思います。
本書についても同様のメガニズムで、書かれている内容が経験談で綴られた現実性と、説明の明瞭さに支えられ
私を含む多くの人たちにとって従来の考え方、現実を一変させうる「夢」が込められているからだと思います。
最後、心屋さんからのメッセージを引用して、読了記を締めくくります。
” 信じなくてもいいのですが、信じたほうがやっぱり幸せになることは確かですよ。
「損をするな」という世の中のふつうの考え方をして苦しい生活になっているのなら、「逆」を信じてみると幸せなる、と僕は思います。”(p192)
Editor’s Note
本書が、心屋仁之助さん本は読み始めた時点で想定していた(三冊読もうと思っていたうちの)三冊目となりましたが
そんな折、心屋仁之助さんのサイン会開催を知り、「どんな人だろう?」といった好奇心から先日、行ってきました。
他の人では絶対しないであろうことを平然とされ「変わった人だなぁ」と感じたところもありましたが、
そこは本で書かれている通り、自分自身であることに絶対的な自信(存在給の高さ)を持っていることの表われであったと思いましたし
実際、会話をして握手をさせて頂くと、本に書かれている内容がより現実的なものとして受け止められるようになり、
本を読み進めている過程で、著者ご本人と交流できる機会を持てたことは、とても印象的な時間の経過でした。