10日ほど前(2025/2/25)に中間記 ① ↓

をアップロードした栗山英樹 元北海道日本ハムファイターズ及び侍ジャパン前監督の『監督の財産』をその後
5. 最高のチームの作り方(p493〜)
6. 稚心を去る(p657〜)
と読み進め、 6. 稚心を去る は中途で 第2章:「四番」の責任 中田翔と清宮幸太郎 (〜p708)まで読み終えたので、その部分のおさらい。
日本一に上り詰めた2016年、最大11.5ゲーム差をつけられた中での
” 尊敬する経営評論家の井原隆一さんの言葉に「真に信ずれば、知恵が生まれる」とある。
「こうなったらいいな」ではなく、「絶対になる。こうなる」と考える。
「こうなる」という前提があってはじめて、いったいどうすればそうなるんだろうと考えられるようになる。「こうなったらいいな」と思って考えるのと、「こうなる」と信じて考えるのではまったくプロセスが変わってくる。「そこにたどり着くために、今日自分は何をすればいいのか」といった具合に発想も変わってきて、そこに知恵が生まれるのだ。”(p498-499)
という思考のアプローチに、
” 実はここまで、ここ一番でことごとく決められなかったのが大谷翔平という選手だ。
高校時代、最後の夏も甲子園に出場できなかったし、プロ入りしてからも、肝心なところで投げてダメ、打ってダメ、去年のクライマックスシリーズはその典型で、勝負弱さみたいなものがトラウマになりかけていた。”(p572)
現在の姿からは想像し難い大谷翔平選手覚醒のプロセスに、
” どれほど勝負強いとされるバッターでも、チャンスに5割打てる選手はまずいない。つまり、誰でも5割以上は打ち取られる。
そう考えたとき、いざチャンスに打てなかったときにどう振る舞えるか、そこが非常に重要だ。その人としての振る舞いが、期待を寄せてくれた者たちの心を鎮めてはじめて、「しょうがない」と思ってもらうことができる。
「四番」の品格は打てなかったときにこそ問われる、ということだ。”(p685)
北海道日本ハムファイターズの命運を託され、監督就任から
” 思えば、このチームに7年間変わらなかったものがあるとすれば、「勝利の方程式」を狙うセットアッパーの宮西尚生と、そして「四番・中田翔」、そこだけかもしれない。”(p682)
と揺るぎない存在であった中田翔選手への思いといったところが、刺さってきました。
残り136ページとなり読了も具体的に見えてきたところで、締めに如何様な経験知が見出されるのか、その軌跡に注目です。