前々回、中間記⬇︎をアップロードした
関西学院大アメリカンフットボール部 鳥内秀晃前監督の『どんな男になんねん 関西学院大アメリカンフットボール部 鳥内流「人の育て方」』を読了。
読み進めた
第六章 関西学院いうのは、負けないチームやと思う
第七章 自分の不安を受け入れる、それが大切
第八章 時代に合わせて、コーチングも変わるで
第九章 スポーツは損得で勘定できるよ
第十章 世界一安全なチームをつくる
という章の中で、
“「試合に出たいんやったら、出られるようにやってください。出て失敗されたら困りますよ。その準備、できてますか?
できひんのやったら、出たいって言わんといてください」”(p136-137)
或いは
” 要は責任を背負ってはじめて、真剣勝負ができるんですよ。その責任が中途半端だと、いちばん肝心な試合、その中でも肝心な場面で神様はこっち向いてくれへん。”(p139)
といったゲームへ出場する選手たちへ求める厳しさに、
” なかには右目と左目を使い分けてるんちゃうか? というくらい「目がすごい」選手がときどきおんねん。
人間には利き目があるけど、どうしても両目でフォーカスを合わせてしまうようなっています。
それは子どもの頃からそういう風に使ってきてるからね。でも、右目で右サイド、左目で左サイドを見られるようになる選手がおんねん。これ、ほんまに。”(p174)
+
” ビッグゲームで、ビッグプレーを決める選手がおるよね。それができる選手というのは、そうした視覚的なセンスを日常から磨いとる選手やと思う。
身体能力、経験、考える力、電車やキャンパスで見える光景をすべて力に変えてるんちゃうかな “(p176)
というフィールド上の超人たちに
” 俺は経験よりも、何がええのか、何があかんかを見極める目を持ってれば、十分やと思う。問題ないよ。大切なのは貪欲に学ぶ姿勢。これが第一。それから観察眼。”(p198)
に、
” 特に主張しておきたいのは、サッカーやバスケットで、相手のパスをインターセプトできる選手、関西学院のフットボールに、いらっしゃい。結果出す思うで。”(p227)
というセンスに、備えられたスキルに・・といったところが、最終頁まで読み進めていく中で興味深かったパートでした。
関西学院大学アメリカンフットボール部ファイターズの矜恃
NFLのシーズン始まると釘付けにされるほどに、アメリカンフットボールという競技の魅力にハマっていた反面、
日本のアメリカンフットボールシーンとなると、TVで放映されているゲームがあれば、(何となく)視聴している
といった距離感でしたが、
” 関西学院はというと、歴史のあるチームや、日本のフットボール界を背負ってきたという自負もあります。
それを一人ひとりの選手が持ったら、そりゃ頑張るで。ただし、戦力的に見た場合、歴史的には、大きさでも運動能力でも、ちょっとずつ劣ってんねん。
特にサイズではずっと負けてるね。”(p155)
との一文から、エリート集団ではないながら長きに渡って学生のアメリカンフットボールシーンをリードしてきた
関西学院大アメリカンフットボール部の哲学が読書を通じて伝わってきて、新たに興味を持つきっかけを得られた機会となりました。