2016年11月25日に結成35周年を迎えるLOUDNESSが、デヴューアルバムから3作目( THE BIRTHDAY EVE, DEVIL SOLDIER, THE LAW OF DEVIL’S ISLAND)の収録曲からセレクトした
セルフ・リメイク・アルバム『SAMSARA FLIGHT~輪廻飛翔~』
が、7月6日にリリースされた記念のトーク&サイン会に行ってきました。
音楽関連のイベント開催地のメッカとも言えるタワーレコード渋谷店ですが、2012年11月に行われたリニューアル後の来場は初めて。
予約しておいたCD(イベント参加券、特典付き)を5階売場で入手し
会場のB1F 『CUTUP STUDIO』に到着した頃には満席で、その後方に人が3、4列出来ているという熱気漂う状態。
「もうちょっと早めに来れば良かった」という後悔はありながら、開演まで5分程度というスピード感は悪くなし。
炸裂するぶっちゃけトーク
MCを務められる音楽評論家のキャプテンこと和田誠さんの簡単なイントロダクションのあと、メンバー一同登場。
まずは和田さんから35周年を迎えるにあたって、一番思い出深い出来事と問われ、
Vocalの二井原実さんが
「バンドをクビになったことですかねぇ」
と、「いきなり、そこかぁー」と場内は笑って良いのか、いけないのか、そこにタッカンことGuitarの高崎晃さんが
「俺は止めたんやで」
と、ブラックジョークで切り替えし、詳しい経緯の方は長くなることもあり割愛しますが(或いは下掲の著書を参照下さい)、
ここでトークショーの流れが出来上がったように思います(笑)
各メンバー脇のテーブルに置かれていたのはお茶類であったか、この日の特製のカクテル👇であったか記憶していませんが
オリジナルメンバー3人は大阪出身で、もともとノリが良いところに客席の雰囲気等が相まって、
メンバー間の応酬あり、喋っちゃいけない計画段階の情報がポロっと出ちゃったり、ぶっちゃけた感じが何ともこちらとの距離感を縮めてくれ、序盤から盛り上がりました。
因みに、高崎晃さんの35周年を迎える中で、一番思い出深い事との問いに対する回答は、
浅草国際劇場でのデヴューコンサートと、Motley Crueの前座でニューヨークのMadison Square Garden:マジソン・スクエア・ガーデンで公演したこと。
当日はMotley Crueにとっても初のMSG公演であったようで、日頃、絡みのなかったMotley Crueが楽屋を訪ねてきたり、
高崎晃さんの水玉衣装にクレームをつけてきたり(マネージャーの独断ではないかとの山下昌良さんの見立て)等、
多分に緊張感漂う感じであったものの、それらをバネに納得出来るパフォーマンス出来たとのこと。
飛行中に火災発生の緊急事態、、
順番がアンパンこと鈴木政行さんの番になり、在籍中(2009年に加入)の出来事で思い出に残っていることとして
海外ツアー(恐らくアメリカ)に出るために飛行機で移動中に、機内で火災があったエピソードを取り上げられ・・
CA(キャビンアテンダント)がよく事態の説明をしなかったり、奇妙な行動を取る同乗者の話しであったり、
切迫した状況下、二井原実さんは飛行機やエレベーターといった逃げられない場所に閉じ込められる感覚が苦手のことで睡眠導入剤を服用して就寝中であったり、様々な状況が描写され・・
結局、洗面所での携帯端末の過充電によるボヤ騒ぎであったようですが
近年、海外からお呼びがかかる事も多く、移動が増える分、報道されない裏で、こういうことってあるもんなんですかねー
自分も旅行好きで飛行機はよく利用することから、今となってはLOUDNESSの笑い話しも、機内でのドキドキする感じがよく伝わってきました。
もし、状況が深刻になっていたら「就寝中であった二井原実さん、どうなってたんだろう」といった想像も膨らんだり。
その他、メモ書きしたことを以下に箇条書き(抜粋)で・・
- 先般のヨーロッパツアー中のフランスで、元Motley CrueのNikki Sixx:ニッキー・シックスと、ばったり遭遇したそうで、以前、共にツアーしていたことを覚えていたそうな。
- THUNDER IN THE EAST 30周年公演の衣装は、ベースの山下昌良さん以外は、ツアー実施に合わせて作ったとのこと。
- 今回リリースされた SAMSARA FLIGHT、当初は1stアルバムの全曲セルフリメイクでのオファーがあったところ、メンバーが現行の形でとカウンターオフォーして具体化した。
- SAMSARA FLIGHT収録曲は、各アルバムから外せない定番曲(3曲程度)に、高崎晃さんの意向が反映され決定。
- 二井原実さんにとっては、ROCK THE NATION が入ったのが意外。オリジナルレコーディング時は唱法の難しさやレコーディングの時間の問題(当時は5日程度で完成されていったとのこと)で上手く歌えなかったが、今回は歌い直す良い機会となった。
- SAMSARA FLIGHTには入っていないが、1stアルバムの『THE BIRTHDAY EVE 〜誕生前夜』に収録されている Open Your Eyesの中で、突然ベースの音量が上がる箇所があり、そのパートのギターパートが弾かれていなかったことによるもの。
二井原実さんがキープする声にプロ魂あり
トークショーの最後では質疑応答の時間が設けられ、参加者から二井原実さんの声のメンテに関する質問があり・・
ツアー中は酒を呑まない、睡眠をよく取る、ピアノと合わせた1時間程度のヴォイストレーニングを行なっている、などの舞台裏の様子が回答され、
他のメンバーから「ストイックな生活しているよね」と関心されていました。二井原実さんから補足で、
90年代に一度、喉を潰した時期があり、その時に自分が若い時から歌うことしかやってこず、それしか出来ない自分に気づかされ、声のケアに留意するようになったとのこと。
最初はサイン会導入のための挨拶程度のトークショーかと思いきや50分に及ぶ長さで、この部分だけでも参加する価値があったように思います。
思い出の逸品づくり:サイン会
一旦、メンバーが袖に下がって、壇上がサイン会用に設営された後、メンバーが再登場し、
イベント対象の SAMARA FLIGHT であったり、各自が持ち込んだ一品へのサイン。
為書き(宛名)などの要望にも気さくに応えてもらい、総勢150名は居たような感じしましたが
1時間程度の枠の中で、ファンそれぞれ至福の瞬間を迎えることが出来ました。
因みにサインを貰っている間、時間があったので、高崎晃さんに
「(通称)インドシリーズ(:GHETTO MACHINE, DRAGON, ENGINE)って、ライヴの予定とかあるんですか?」
と問えば、高崎晃さんに
「無いなぁ。好きなん?」
と返され、『雷神』で熱く語っておられた思い入れやどっかでそれっぽいつぶやきを見かけたような記憶があったものの・・
私の勝手なイリュージョンであったようで ^-^;
自分史を並走してくれるバンド
昨年(2015年)9月の渋谷公会堂公演 ⤵︎ 以来、
今一度といった感じでLOUDNESSづいている私ではありますが、
活動ペースもライヴ本数も加速している感じで、改めて自分の人生の傍でLOUDNESSがひた走ってくれていることを実感させられる思い出となるイベントでありました。
こういう機会があると、俄然、応援したくなりますね ^^