SHOWROOM株式会社代表取締役社長 前田裕二さんの『メモの魔力』を読了。
20:00過ぎ、一日のタスクを終え漫然とTwitter検索していた最中に、本書及びサイン本情報に触れ、
前田裕二さんのことは、(2018)年初の神田昌典先生の2022講演会👇の中で
お名前が上がっていたことを記憶していた程度ながら
(じっとしているべきではないといった)突き動かされるものを感じ、
閉店間際の青山ブックセンター本店に駆け込んて入手していたもの。
メモを通じて知る自分自身
結論から書くと、直感(に突き動かされたの)は大正解で、タイトルだけ読むと、メモの書き方に関するハウツー本と思いきや
然に非ず!まず、序章で
” 自分のことがわかっていると、明確な価値観や死生観に沿って、正しい方向に向かってオールを漕いでいくことができます。
生きるという航海を正しく進めるための指針、いわば、「人生のコンパス」を手に入れることができる。
コンパスとはすなわち、「人生の軸」ですが、これを持っている人は、あまり迷いません。
軸を持っていない人は、いつも何かにつけて迷ってしまい、勢いよく前に突き進むことができません。
自分が何に喜びを覚えるのか、何を幸せと思うのか、が明確になってこそ、大きな推進力を持つことができます。
自分を知り、確固たる「人生のコンパス」を手に入れる。そのためのツールとして強い力を発揮するのが、本書で紹介する「メモ」なのです。”(p8)
と、日ごろ前田裕二さんは、
” 僕は、365日、とにかくおびただしい量のメモをとっています。”(p4)
とそれは、その習慣を知らない人たちを驚かす量であるそうですが、
本書を読むと、前田裕二さんが、メモを通じてご自身と深くつながることが出来たこと(=迷いのない状態の獲得)が、よく分かり、私自身、ずしっとした重みを感じることが出来た部分でした。
メモの取り方に関しては詳細は本書の記載に委ねますが、メモを取る目的は
” 生活している中で、「すごい」や「やばい」といった簡単な形容詞で片付けてしまったり、通り過ぎてしまったりしている感動は、数え切れないほどあると思います。
果たして、何がすごくて、やばいのか。ここを一歩二歩、踏み込んで考えるのが本質的なメモのあり方です “(p35/*括弧書き省略)
で、具体的な方法(の骨格)は
” ノートは原則、「見開き」で使います。・・中略・・
左側のページに書くのは、「ファクト」。つまり、どこかで見聞きした、客観的な事実を書きます。・・中略・・
次に、右側のページに移ります。・・中略・・ 右側のページに移ってからが、この本で提唱している知的生産メモの最重要箇所であり、クリエイティビティが最も発揮される部分です。
(ここでも改めてお伝えしますが、左脳→ファクト、右脳→クリエイティビティというように、脳の構造に沿ったレイアウトをとることで、アイデアを生みやすくさせています。・・中略・・)
ファクトから発展した、より深く知的創造につながるような事柄を、右ページに書いていくのです。
・・中略・・
左側は、「抽象化」した要素を書きます。左ページの「ファクト」を見つめて、そこで書かれている具体的な内容を「抽象化」します ・・中略・・
右側ページの右側には、「転用」の要素を書いていくのです。「◯◯という真理・命題を受けて、これをこう変えてみよう」という、実際のアクションにつながる程度まで落として書くことが重要です。”(p39〜43)
といった具合。
詳細については適宜、解説に↙️のごとく
画像も用いられてふんだんに本文に記されています。
メモが切り拓く近未来
日々、ブログを書き連ねるにあたり、メモを取ることが習慣化していた自分にとって「メモ2.0」といったインパクトで、
冒頭でも記した通り、メモを通じて、自分自身と深くつながることが出来るとの指摘は、一つ大きなブレイクスルーでした。
タイトルだけでは絶対に手が伸びなかった著書ですが、年初に参加した講演会がトリーガーとなって、
翌月には、同じく2022講演会でお名前が上がった
佐藤航陽さんの本を読んでいたり、しばし時間経過を経て・・
今回年末に「サイン本」とファクターが重なっての本書との出逢いがあった一連の流れが、私個人にとって感慨深く感じられることでした。
聞けば、本書は爆発的に売れているとのこと。
果たして本書に書かれていることを実践される読者が多ければ多いほど導かれる未来は明るくなることと思いますが、
自分もその中の一人でありたく、メモの精度を高めるべく常時身近に置いておきたい一冊です。