このところマイ・ブームの クリストファー・ノーラン作品から『マン・オブ・スティール』を鑑賞。
本作での(クリストファー・ノーランの)役割は、監督ではなく原案/製作者。
2014年版スーパーマン
タイトルを端的に補足すると「スーパーマン」の映画という事になりますが、
先ほど本作についてwikipediaで確認すれば、かつて製作(1978年)された『スーパーマン』からリブート(前作との連続性無し)されたとの事で・・
同作を鑑賞した記憶があったものの、道理で筋を思い出せなかった訳だな(笑)
話はヒーロー物の王道を踏襲していて、クリストファー・ノーランの立場が監督でない事が
映画の仕上がり(世界観の濃淡)にどの程度の影響があったのかは、
映画製作舞台裏の一般的な事に明るくない事もあり、推量となります。
現代風にアレンジに、哲学的側面も
「使命」「世界を変える」「架け橋」といったキーワードに、スーパーマンとして生まれたキャラクターにストーリーが込められ、
そこに哲学的な側面も感じ取られ、程なく作品で描かれようとする世界観に惹き込まれていきました。
後半は、それまで(前半〜中半)を受けてのアクションシーン主体となり、一番、魅了されたのが中半という、自分的には珍しき展開。
苦悩から導かれる先の世界・・
当初は、バットマンの『ダークナイト』シリーズを手掛けた監督が、「スーパーマンもか」と、意外との捉え方をしていたものの
双方で感じ取れる重厚な世界観であったり、登場人物の悲哀であったり、良い方向で共通する感覚を引き出されました。
『マン・オブ・スティール』の方が、鑑賞後に抱く感情に随分と救いはあったように記憶しますが・・
文中で記載した哲学的な側面は、やはりクリストファー・ノーランだからこその影響を感じ、
本作ロードショー〜レンタル開始後から今に至る期間まで、相応の時間の経過があり、
「見よう」との決断に至らなかったのは、「スーパーマンの映画でしょ」との先入観があった為ですが・・
『マン・オブ・スティール』予告編
そこを良い方向に自分の期待を裏切ってくれた=映画に深み与えたのは、やはりクリストファー・ノーランの仕事が効いているものと推量。
上映時間143分と長尺ですが、登場人物の多くに感情移入しうるストーリー展開には、流石とのクオリティを実感しました。