エミール・クストリッツア監督が迫った等身大のディエゴ・マラドーナ:『マラドーナ』鑑賞記

週末の夜を迎え、Prime Video内にアクセスして「何か、無いかなぁ」と検索すれば・・

またしても「こんなのあったかぁー」と ⬇︎

出典:Prime Video

Diego Maradona:ディエゴ・マラドーナのドキュメンタリーをさっそく視聴。

MARADONA BY KUSTURICA – Trailer – Football Documentary

ディエゴ・マラドーナの等身大

ドキュメンタリーであることは分かり、内容は半生を辿るものと決め込んでいれば・・

マラドーナの名を神の領域に押し上げた1986年のFIFAワールドカップ メキシコ大会で

イングランド代表を下したディエゴ・マラドーナの内面的な意義にフォークランド紛争が横たわっていたり、

しばしマラドーナが政治的陰謀に巻き込まれてしまったとの述懐に、反米を貫く姿勢に、

コカインに逃避することで家族との間に亀裂を生じさせてしまったり、荷重なる身体面の影響に、、

負の側面に内面が掛け合わされた印象を受ける構成となっていました。

マラドーナが駆け抜けてきた時代

Emir Kusturica :エミール・クストリッツア監督と信頼関係があって製作が進んだ背景も伝わってきますが、

Diego Maradona & Emir Kusturica

途中、ディエゴ・マラドーナの気まぐれに翻弄されたり、マラドーナが生死を彷徨ってしまうことも複数回あり、

監督自身、撮影後半を迎えても「素顔が掴めない」といったコメントを残されていて、完成形は意図されたものからかけ離れていたであろうと。

編集に仕上がりに、苦悩が感じられる部分も浮き出ているものの、裏返しで「よく、これだけのもの撮れたなぁ」と。

勝ち得た栄光の一方で、多くのものを失いて・・

良かれ悪かれサッカー史に燦然とその名を刻んだ稀代のフットボーラーの記録映像であるように感じました。


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