舛添要一さんが迫ったアドルフ・ヒトラーの実像とヒトラーが生きた時代:『ヒトラーの正体』読み始め

舛添要一前東京都知事の『ヒトラーの正体』を読み始めて

全260ページあるうち70ページ(第二章)まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

先週末に参加していた刊行記念イベント⬇︎

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で入手していた一冊で、本書は

” ヒトラーやナチスについて書かれた本は無数にあります。世界中で、次々と専門的な研究所も出版されていますが、

個別のテーマについて掘り下げた書籍は煩雑すぎるきらいがありますし、研究者による分厚い専門書は難解すぎて、容易には読めません。

そこで、誰もが簡単に読めて、ヒトラーの全体像を理解できるような「ヒトラー入門書」のようなものがあれば便利だと思い、本書を書こうと思ったのです。”(p4-5)

と「まえがき」で出版に至った経緯について説明され、

 第一章 少年ヒトラー

 第二章 独裁への道

 第三章 ヒトラーの経済・外交政策

 第四章 第二次世界大戦

 第五章 反ユダヤ主義とは何か

 第六章 ナチスと宣伝

 第七章 ヒトラーに従った大衆

との章立てに基づき、

アドルフ・ヒトラーそのものと、ヒトラーが生きた時代について切れ込まれていっています。

知られざるヒトラーの顔

読み始めてみて、まず感じたのは、ヒトラーの名については映画やTV番組を通じて断片的に知っているつもりではいたものの

実は「よく知らない」ことに気づかされ、大づかみのところでは

” 刑務所に入ったヒトラーは、自分の犯した政治的失敗に大きなショックを受け、食事も摂れない状態でした。

しかし、仲間たちや支持者に励まされて次第に立ち直っていきます。

逮捕されてから1年あまり経った1924年12月20日、ヒトラーは釈放されます。

収監中に、監獄の中で、ヒトラーがルドルフ・ヘスに口述筆記させて書き上げたのが『我が闘争(Mccin Kampf)』です。”(p36)

と、ヒトラーを代表する著書が名を残すことになる遥か前「(意外と)駆け出しの頃に書かれていたんだなぁ」との発見に、

刊行記念イベントで舛添要一さんから頂戴したサイン

トリビア的なところでは

” オリンピックと言えば、開催国の国民が参加し、国中の期待感を高める聖火リレーが思い浮かびますが、これを考案したのは誰でしょうか。

サラリーマンの皆さんは、毎月の給料から税金が天引きされますので、自分で面倒な計算をして申告し納税する必要がありません。これが源泉徴収制度です。

年末に勤め先から「源泉徴収票」という葉書くらいのサイズの一枚紙をもらいますので、皆さん、よく知っていると思います。これを考案した人は誰でしょうか。

ヘリコプターは、今では災害救助や緊急取材などでも不可欠な存在ですが、これを世界で初めて実用化したのは、誰でしょうか。”(p3)

と、知られざる発明?に先見性に、また

” 1925年2月27日、ミュンヘン一揆の舞台となったビアホールで、盛大にナチスの再建集会が開かれます。

ヒトラーは、反ユダヤ主義などの従来の主張を雄弁に語ります。

ところが、その演説の才能に危険な臭いを感じたバイエルン州政府は、ヒトラーを2年間の演説禁止処分にしてしまいます。”(p46)

と、その後を予感させる片鱗に、まだ序盤なのにエピソードに事欠かない感じから既に漂ってくる大物感  ^^

ヒトラーが生きた時代から学ぶべきこと

ここまでで特に感じたのは、刊行記念イベント時に舛添要一さんが、おっしゃられていたことで、

ヒトラーが台頭していく背景にあった時代背景 👉 第一次大戦で敗れたことに起因するドイツへの過酷な賠償金をはじめとする代償、

痛めつけられた国民の鬱憤が、これから(本書で)ヒトラーを押し上げていく課程につながっていくのでしょう。

アメリカ ドナルド・トランプ大統領に、フィリピン ロドリゴ・ドゥテルテ大統領に、

過激な物言いで支持を集めている国家指導者は増加の一途で、ヒトラーが生きた時代を学ぶことは、

特に今この時代、学ぶべき点が多いように感じさせられ、本の中、後半の内容に心してあたっていきたいと思います。


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