今年(2019年)最後とも予報され、実際、暖かな陽気となり、絶好のお花見日和であった日曜日、世の流れとは裏腹に
「何か出てるかなぁ〜」とレンタル店に立ち寄って見れば・・
「あった、これがいいや」とマイケル・ムーア監督の『華氏119』をピックアップ。
「あれ?ジョージ・W・ブッシュ大統領の時と同じタイトル?!」と思いきや、その時は『華氏911』でした ^^;
トランプ大統領を通じて視るアメリカ合衆国
マイケル・ムーア監督作品を承知している限り、描かれているのは「病めるアメリカ」と捉えており
本作品も一連の流れが踏襲されたもので、ドナルド・J・トランプ大統領就任を通じて考えるこれまでと危惧されるそれから。
【公式】『華氏119』本予告 11.2公開
私自身はドナルド・トランプ大統領だからこその功の面も強く感じていて、
それはビジネスの世界から政界に転じられてのメリットも含まれていましたが、
本作では(トランプ大統領と同じく、ビジネス界から身を投じて)リック・スナイダー ミシガン州知事(現在は退任)の
利益誘導型と断罪された公共事業で生じた水質汚染の問題がクローズアップされており、
他に突きつけられた綻びた制度に、選挙結果改ざんに、既得権者層保護(≒弱者犠牲)etc、視聴後に抱かされた心情はズシンと重かったです。
マイケル・ムーア監督が示した選択肢
128分に及ぶ長尺ドキュメントでマイケル・ムーア監督が映像で問うた世界から希望を見出しづらいものの
作品内でも貫かれている物怖じしないマイケル・ムーア監督の姿勢に、団結した労働者や若者が導いた成果は、マイケル・ムーア監督が示した選択肢といえ、
視聴後に問われることは、アメリカ国民に限定されない今後の世界のあり様について考えさせられる内容が描かれている作品です。