みうらじゅんさんが描いた煩悩まみれのミュージシャンが繰り広げた顛末:『永いおあずけ』読了

みうらじゅんさんの『永いおあずけ』を読了。

Twitterで流れてきた ↓

出典:コトゴトブックス Twitter(画像はTweetにリンク)

サイン本情報に反応して入手していた一冊。

本書は、

 変態だ

 僕のスター

 永いおあずけ

 リンガ応報

 話題にもならなかった映画

の五篇を収録した短編集。

内容について、ちらっと何かで「官能小説」と見覚えがあり、読み始めてみれば・・

“「いつか、おまえの変態姿を世間に知らせてやるからな」

凄まれると何も口答えが出来なくなる。変態を言われれば言われるほど僕の体は燃え上がってしまう。

香子は十分そのことを知っていたし、たまにプレイ中、写真を撮るのも僕が一生、彼女の奴隷であることを自覚させるためだ。”(p16)

という件(くだり)が、イラストレーター安齋肇さんが映画化の際、監督を務めた一話目の「変態だ」に登場し、

「最初だけかな?」と思えば

” 「来て頂ければ、神崎さんが性病を患っているなんて、誰にも漏らしませんから」”(p134)

とロックスターの裏の顔に焦点を当てて展開される「リンガ応報」など、濃度の差はあれども全187ページ ^^

みうらじゅんさんの世界観

帯に目をやると

本書 帯

> 主人公は全員煩悩まみれのミュージシャン

とある通り、

購入本に書かれていたサイン

読後「こういう感じは、やっぱりみうらじゅんさんらしいなぁ」と振り返られた性描写とともに寄せた設定も印象に残る著書でありました〜


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