YouTuberとして屈指の人気を誇る水溜りボンドの『ふたり。』を読了。
先月(2022年3月)開催された ↓
本書発売記念オンライントークイベントの対象書籍として入手していたもの。もっとも動機はサイン本→トークイベントの順番でしたが。
水溜りボンドを続けていくために
全317ページを読み終え、何より強く感じさせられたのは
” 僕たちは、YouTuberになりたくてなったわけじゃない。ふたりで居続けるための決断の先に、たまたまYouTubeがあったのだ。”(p94)
と同意の文は本書に繰り返し出てきますが、二人の関係、相互に寄せる信頼に混じりっ気がなく、
そこにカンタさんの
” 水溜りボンドのファンの人へのリプ返しで腱鞘炎になっていた。誰にも強制されていないのに、水溜りボンドのファンを増やすため、一日中スマホを握り続けていたのだ。そんな男、そうそういないと思う。”(p77)
に、
” この世界で数字を確保するために、血のにじむ思いで数字の本質を勉強してきた。全部、水溜りボンドを続けていくためだ。”(p289)
長期に及ぶ並々ならぬ突き抜けた努力であったり、
” 面白いことをカンタとふたりでやれば、遠くないうちに必ず「何か」になれると強く想像できた。”(p73)
というトミーさんの二人が出会った大学生時代に抱いた確信に、揺るぎなくブレない二人の軸があって、チャンネル登録者数400万人台に至る高みを駆け上がってきた軌跡が、カンタさん、トミーさんの立場から回顧録的に語られています。
400万人になっても、目の前の1人のために
また上掲のトークイベントではファンとの距離感の近さが印象に残りましたが、
” 400万人は途方もない数字かもしれない。けれど意識的には、ライブに来てくれる最前列のひとりに、笑って楽しんでもらえるものをつくっている。”(p284)
或いは
” バスるためのテクニックを高めるより、トミーとコンビで動画をつくる楽しさに意識の中心を置きたいと思った。それが水溜りボンドの魅力なのだ。”(p204)
といった立ち位置に人気の根幹を見た思いで、まだ水溜りボンドの世界観に浸ったのは何本か・・
といったレベルでしたが、本書を通じて近づけられた感覚の続きは、是非動画で存分に浸かってみたく思いました〜