中野巧さんが断言する人生の質を決める「共感される文章が書ける」ための文章術:『6分間文章術』読了

 

『6分間文章術』を読了。

著者は先日読了した『売れる文章術』の中野巧さん。

>> 中野巧さんが断言する「文章で夢が叶う時代」への招待状:『売れる文章術』読了 <<

『6分間文章術』は『売れる文章術』の骨格を担った

【埋める→貼る→つなぐ】の3ステップを踏むだけで、読者から共感を生む文章を作れるとの エンパシーライティング の真髄に焦点を当てたもの。

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エンパシーライティングを知るきっかけとなった先日受講したビジネスプロトタイピング講座でのエンパシーライティングBasic講座編 ⇩その時の模様

>> 山本伸さんから学んだ共感を生み出す文章術エンパシーライティング:神田昌典ビジネスプロトタイピング講座 その十 <<

 

上手な文章に共通する7つのポイント

エンパシーライティングは、中野巧さんが

” これまで手掛けてきた文章のうち、うまくいったものの共通点やパターンを分析してみると、7つのポイントがあることがわかりました。” (p9)

との発見をもとに、エンパシーライティングを実現する1枚のシート「エンパシーチャート」が誕生し・・

10のブロックに埋め込まれた質問に付せんを付しながら答え【埋める】

一旦、各ブロックに並べられた付せんを外し、エンパシーチャートにフリーハンドで感情の変化と時間の変化を意味する事になる曲線を描き、

曲線の起伏に応じて付せんを貼り込み【貼る】

そこから文章を完成させていくもの【つなぐ】

で、共感が派生していくというもの。

 

因みに7つのポイントとは・

1. ゴール設定

2. 相手のハッピー

3. あなたが求める行動

4. ネガティブシンキング

5. ストーリーの力を借りる

6. 論理 x 感情 x あたらしさ

7. あなたの望む世界観(p28-30)

 

誰でも、凄い効果

このプロセスたるや小学生から70代まで幅広い世代で実践され、

その効果たるや、都立高校の文化祭イベント企画で地元の名物商品を合計120個仕入れ、その全商品が2日間で売切となり、

その原動力はエンパシーチャートで思い描いた親子連れによって導かれた結果であったり、

高校生がプレゼンに応用し、地元新聞社、テレビ局から取材を受けるほどの反響を呼んだり、

普通の主婦がプロのライターに転身したり、案内文を変えただけで、10万円の高額講座の集客が300%増となるなど様々。

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人生の質を左右する「共感」

中野巧さんは

” 「共感される文章が書けるか書けないか」これだけで、人生の質に大きな差が生まれます。” (p12)

として、本書で

” 文章力は、いりません。” (p12)

”  文章で結果を出すための本です。” (p13)

と定義して、年齢や文章力の有無を問わず、誰でも使えるエンパシーチャートの用い方について、本の大半でその手順、効用が綴られています。

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文章を身近にするところから

従来、文章を書く事に抵抗を感じていた人たちは

“・文章の内容を考えながら、

・文章構成にも気を配り、

・表現豊かな文章を書くことを、

すべて同時にやろうとします。” (p32)

として、それをエンパシーチャートでは

“・内容(メッセージ)をとくかく出す ”

・文章構成だけを考える

・ 文章表現を整えて完成させる ” (p32)

と簡素化して、文章を書く事のハードルを大きく下げています。

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共感はポジティブ・サイドにとどまらず

本の中で興味深かった指摘は

” 時代が変わった共感時代に大切なのは、ネガティブ側にも同時に共感していくこと、つまりネガティブシンキングなのです。” (p70)

” エンパシーライティングにおいて最も大切なことは、相手のポジティブな面だけではなく、ネガティブな面に想いを寄せることだからです。

それによりあなたの心はスッと軽くなり、自然に相手とつながることができるようになります。” (p112)

と一見、逆説的と思える事にも思いが及ばされ、読み進めていると「深いなぁ」と感じるところもしばし。

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世の中、実は、あなたにしか書けない事がある

深みを感じるところでは・・

“【なんで→なるほど→それならば】のフレームワーク” (p68)

であったり、

” あなたから引き出された、世界中であなたにしか書けない言葉(メッセージ)が、あおての心を動かすのです。” (p113)

といった指摘。更に本の最後部ではアメリカのモダンダンス開拓者のひとりであるとのマーサ・グレアムの言葉の引用があり

” 「どんなときでもあなたはひとりしかいないから、表現がかならずユニークなものになる。あなたが拒めば、それはほかのどんな媒体を通しても存在することはなく、失われてしまうのです」”(p146)

と、これは中野巧さんから読者への大いなるメッセージに他ならないと思いますが、

エンパシーチャートを使って、他の誰でもない、あなた/私自身の文章でメッセージを伝えていきましょう。

読後のちょっとした高揚感に、日々文章を綴る者として、大いなる夢を見させてもらいました。

 


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