応援しているチーム(シカゴ・ベアーズ)が出ていないこともあり、近年、TV観戦した記憶に乏しいプロ・アメリカン・フットボール(NFL)の最高峰スーパーボウル。
今年は「最初だけ・・」のつもりが、試合がもつれた事もあり、一旦TVモニターから離れて、戻ってきてからの後半はほぼ全て視聴。
連覇か、10年振り返り咲きか
昨年王者のシアトル・シーホークスと近年最も安定した戦績を残しているニューイングランド・ペイトリオッツの対戦。
アンチ巨人的体質を持つものとしてはニューイングランド・ペイトリオッツのどことなく巨人的な雰囲気(トム・ブレイディの正統派的なイメージとか、勝利への過剰と思わしき執着であったり)が合わず
(昔は違うカンファレンスのAFCであったり)新興チームとの印象を抱いている「シーホークスが勝てばいいな」なんてながら気楽に肘ついて画面眺めていました。
試合の序盤(第1Q)はスロースタートな感じも、第2Qに入ると点の取り合いとなり、 しかも「ここぞ」という所では、きっちり歯車が噛み合い、シーズン王者決定戦に相応しい内容。
NFLの大人気たる醍醐味
それながら第3Qに入ると下馬評で勝っていたと思わしきシーホークスが突き放し、追いつく展開から試合をひっくり返して(第3Q終了時には)最大10点差(24-14)。
このまま終わる事が多いのであれば、恐らくアメリカでNFLがこれほどの人気は出ていなかったと思いますが・・
今回も両チームに役者が揃っていた事もあり、シーホークスの方は極めて難しいとされる連覇まであと一歩にまできた総合力に攻撃陣司令塔のクォーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンは
3年目ながらスーパーボウルに勝った経験のあるQBに対して10勝0敗で、チームに勝利をもたらすとされるディフェンスはリーグ最強。
方やニューイングランド・ペイトリオッツはビル・ベリチック指揮官と指令塔のトム・ブレイディのコンビで
2001年以降から既にスーパーボウルを3度制覇。ブレイディは今年のスーパーボウルでタッチダウンパス本数も記録更新と、大舞台での豊富な実績。
クライマックスは残酷なほど鮮やかだった
で(最終の)第4Qに入って、シーホークス攻撃陣のパフォーマンスが下がったところに ペイトリオッツの攻撃陣が噛み合い始めて試合終了2分2秒前に逆転(28-24)。
普通は、ここで終わりかと思いきやシーホークスはスーパーボウル前のカンファレンス決勝で試合の大詰めで同点に追いつき、延長で試合をひっくり返したというタフネスぶりを発揮(下記動画)しており、
この試合でも残り30秒くらいとなり投じられたロングパスに対し、「あーぁ、もうダメだろう」と思いきや アクロバティックなキャッチ成立(下記)となり、一気にゴール前へ。
決まれば試合終了直前のプレーでの逆転劇。固唾を呑むとは、まさしくこのような状況を指すのだと思いますが・・
ゴール前、ラッセル・ウィルソンからエンドゾーンへ投じられたパスは・・ ペイトリオッツのディフェンダーの胸の中に収まり、ジ・エンド。
思いは9月へ 〜
贔屓にしていないチーム同士の対戦で、第三者的立場ながらこの緊張感。 ペイトリオッツとシーホークスのファンのドキドキ、歓喜、落胆は相当なものであった事は容易に想像しますが・・
最後、自分が抱いた「やられた〜」の心情は、やっぱりシーホークスに肩入れしてましたね ^^;
そんなこんなレベルの高いゲームに、一NFLファンとしては思い出深い時間を過ごさせてもらいましたが これで実質的に終わっていたシカゴ・ベアーズの悪夢と感じられたシーズンも本当に終了。
来季へ向けた陣容もフロント、コーチ陣から整備が進んでおり、1年後は当事者としてTVか、生観戦といきたしな。