マヂカルラブリー 野田クリスタルさんの『野田の日記 2012-2020(あとのほう)それでも僕が書き続ける理由』を読了。
対象とされた9年の中で比重としては2016 年までで、2017年の
” それ以降なんだか仕事が増えたりと、自分の想像しうるところに成功はないのだとつくづく思い知った。
2018年のM-1グランプリはどうなるかわからないがまた頑張って決勝に行きたい。決勝に行きさえすれば何かあるのだ。”(p298)
という
(↑での)ことの詳細について触れられていないものの
M-1グランプリ2020で雪辱が晴らされることになった前段のM-1グランプリ2017の決勝で過ごした一日に、
” R-1準決勝当日。
・・中略・・
作ったゲームをモニターに映し、それをお客さんが見るというネタだったので、モニターが小さいと後ろのお客さんが見れない。
しかも大阪が会場なので東京から馬鹿でかいモニターを持っていくのは難しい。
・・中略・・
NGKの一番後ろのお客さんが見れるモニターのサイズは90インチだった。90インチのモニターのレンタル料は40万円だった。
・・中略・・
40万円のプレッシャーは半端じゃなかった。”(p304-305)
輝かしい結果を出した2020年上半期のハイライトに、
” M-1決勝当日。
密着カメラと一緒にテレビ朝日に入りエレベーター付近で陣内さんに会った。
「なんや、密着されとるやん」と言われ「あっ優勝したときに流すやつらしいんで全く使われないと思います」と言った。
「そうなんや、頑張ってや!」と言って陣内さんはエレベーターに乗っていった。
後から聞いた話だがM-1の決勝当日に陣内さんに会ったコンビは優勝するというジンクスがあるらしい。”(p307)
と、これまでの(日記で再三綴られてきた)試行錯誤が、一気に花開くM-1グランプリ制覇に、
近年の記述は(売れた影響?)薄めながら野田クリスタルさんの
” M-1最下位もR-1後の炎上もM-1優勝後の漫才論争も僕はただ賞レースに真面目に挑んだら勝手にそんなことになっただけで、僕はいつもいつだって真剣に生きているだけです。”(p322)
と、確かに?真面目なのかもしれないけれども(街中で出会った人や芸人仲間など)周囲にペースを狂わされたり、ご家族とほのぼのさせられるエピソード等々、
野田クリスタルさんがメジャーに駆け上がるまでの等身大のちょっとずれた日常に触れられることの出来る内容となっています^^
2020年大爆発、それまでと、その瞬間・・
こうして先週より2006年からの野田クリスタルさんの日常に立て続けに目を通してきて・・
静か低音気味に燃える炎のような熱気を感じたような、濃くもクスッとさせられる14年間でありました〜