野村監督こと野村克也さんの『野球と人生 最後に笑う「努力」の極意』刊行記念トーク&サイン本お渡し会 に参加。
最初の30分は出版社(青春出版社)の方との質疑応答で、フリップが用意されていたり、
先日亡くなられた金田正一さんとの思い出であったり、世界一となったプレミア12の選評であったり。
長嶋茂雄選手デビュー戦の衝撃
その中で興味深かったのは、長嶋茂雄さんのプロデビュー時、金田正一さんに喫した4三振。
野村克也さんは、すべて見逃し三振だと思われていたところ、空振り三振であったことに驚き、
全盛期、金田正一さんの球種はストレートとカーブの二種類であったもののストレートは早いし、
カーブの曲がりは凄いしで、新人ながらそれらによく手が出たものと感心されたそうな。
また、オールスター戦での思い出としては、王貞治さんにことごとく記録を破られていた経緯から
対戦時は「絶対打たすまい」と、二十数打席ずっと抑え込んでいたものの
交代したキャッチャーに「打たれるなよ」と声がけしたものの初球をホームランされ、指示が具体的ではなかったことを悔やむことに。
令和も楽しみな野村監督の慧眼
その後、参加者からの20分弱質疑が行われ、讀賣ジャイアンツを退団することになった落合博満さんの交渉の舞台裏に関して質問が飛んだり、
南海ホークスの一員として入団3年目にハワイキャンプで、お金もなかったことから遊び歩いていた同僚を尻目に、ひたすらバットを振っていたことを
(当時の)鶴岡監督が見ていて、唯一の収穫は「野村を使える目処がたった」との話しに感激したとの話しなど。
締めはサイン本お渡し会。現在84歳とのことでしたが、その際、握手した際の感触はがっちり温かみが伝わるもので、
手渡して頂いた本の内容とともに「野村監督ならではの解説をこれからも楽しみにしたいなぁ」と、やはりその独自が語りが今も軽く刺激的なトークでありました。