中日ドラゴンズ 元監督/元ジェネラルマネージャー 落合博満講演会2019 に参加。
落合博満講演会の履歴を紐解いてみると・・
2017年6月以来。
変わりゆくプロ野球選手気質
今シーズン、プロ野球はさっぱり見ておらず、今日で会場近くの横浜スタジアムで、讀賣ジャイアンツの優勝が決まるかも?(=決まった)という状況下、
シーズンを振り返り、規定投球回数を上回っているピッチャーが、パシフィックリーグ4人、セントラルリーグ9人しかいない状態に異常事態と指摘。
分業制に、球数制限といった点を指摘されていましたが、落合博満さん現役時は、自分より力が落ちる選手への交代は拒んで変わらなかったものだと。
稲尾和久監督時代裏話
講演会は今年6回目だそうで、話題が重複しないようにとのお話しがあった中で、
今回取り上げられたのはロッテ・オリオンズ時代の監督稲尾和久さんについて。
山本一義さんの後任を受けられる形での就任時、縁もゆかりもない球団に、「なぜ、引き受けたんですか?」と質問すれば、稲尾和久さんが、九州から球団を無くしてしまったことを悔いており、
好成績を上げれば、フランチャイズを九州に移すとの内諾を得ていたとの背景があったんだとか。
呼び方を監督ではなく、「サイちゃん」で良しとするほど優しい人がらで(非情な決断をしなくてはならない)監督向きではなかったものお、在任中は政治家以外の九州でお世話になるであろう人たちを次々と紹介されていたそうな。
プロフェッショナルを支える練習量
当初、1時間半+恒例の抽選会と思っていたものの、講演だけで2時間。そこから質疑応答で45分。
印象に残ったところでは練習量に関して。中日ドラゴンズが、世代交代しなかったことに関して、
荒木雅博、井端弘和、森野将彦ほどに選手する若手が現れてこなかったこと。時折、落合博満さんが、バッティング指導をする際、
頭のラインがブレないなど、現役時のフォームが崩れていないことに驚かれたりして、
落合博満さんが、身体が忘れないほどに染み込ませたのだと。
技術論に関しても、バッターボックス前に四角形のようなものを想像して、ストライク/ボールの判断など対処されていたそうですが、
教えるつもりも、「(落合さんは)特別な人だから」と決めつけられ、受け付けてもらえないことが通例であったと。
落合博満さん自身は、上手くいっている人の1つでも2つでもやってみることの姿勢を説かれていましたが、
プロ野球界に入った頃、当時監督であった山内一弘さんに「放っておいて欲しい」といった時点で、
自分の力でプロの世界で生きていこうと決めた覚悟が凄かったんだなぁ〜と。
話題は多岐に及び、落合博満さんが降壇されたのは開演から実に3時間10分経過していましたが、
落合博満さんならではのお話しの数々が聞けて、お腹いっぱいにしてもらった講演会でした〜