落合陽一さんと猪瀬直樹さんが振り返った「平成」と、向き合う2021年以降の世界:『ニッポン2021-2050』刊行記念 落合陽一×猪瀬直樹トークイベント 参加記

メディアーティスト 落合陽一さんと、元東京都知事で作家 猪瀬直樹さん登壇のトークイベントに参加。

場所は 紀伊國屋書店新宿本店4階にある紀伊国屋ホール

お二人の共著『ニッポン 2021-2050』刊行記念として開催されたもの。

落合陽一さんの著書は 👇など、

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これまで2冊読んでいて、本の中で語られる近未来について知的好奇心を刺激され、講演情報も時折キャッチしていたものの、

気づいた時には既に「満席」といったことが繰り返され、年末、本イベントの情報に触れ、即座に申し込んでいたもの。

因みに猪瀬直樹さんは2012年4月に開催されたジャーナリスト 津田大介さんとの「ソーシャルメディアは世の中を変えるのか?」以来。

その時(東京都副知事時代)と若干印象が柔和に感じられたのは、その間のいろいろと、年末ご結婚された影響もあったように。

冒頭の挨拶で登壇された奥さま蜷川有紀さんの著書を紹介される猪瀬直樹さん

トークイベントにしては珍しく冒頭挨拶+フォトセッションが設けられ、そこからセッティングが行われて開演。

トークイベント開演前に、高井紀伊国屋書店高井会長、蜷川有紀さん、猪瀬直樹さん、落合陽一さん

2019 >> 2020 >> 2021

お二人のお話しで印象に残った発言を以下に抜き出すと・・

>> 落合陽一さん

「オリ(ンピック)・パラ(リンピック)貧乏」が続出する。クリエイティブにかけるお金がないので、2020年までに作られたものがオリンピック・パラリンピックで焼き直されることは確実

映画監督ダニー・ボイルが総合演出を手がけたロンドン オリンピック開幕式を見てやられたと思った

東京オリンピック・パラリンピックまでには何をやろうとしてももう間に合わない

年明けからSNSで古市憲寿さんとの『文學界』での対談で炎上。20ページの対談が3、4行のヘッドラインに切り取られてしまう(=真意が伝わらない)、

140字、TV番組の30秒コメントで伝えることには限界があり、切り取られたコンテンツに鈍感になる世界観に注目している。

これ以上、短文コミュニケーションに期待することは難しい

>> 猪瀬直樹さん

オリンピック・パラリンピック誘致目的には、どれだけスポーツに親しめるか→(膨らむ一方の)医療費削減

天皇退位の背景には東京オリンピック・パラリンピックへの配慮があった(何かあると自粛ムードになって台無しになってしまう)

平成最初にはリクルート事件があった。事件の処理の仕方によっては日本からGoogle、Facebookのような企業が登場してくることも考えられた

トランプ大統領のTwitterの使い方が顔がよく出ているのに対して、(猪瀬直樹さんが開設を薦めた)安倍晋三首相は政見放送みたくなってしまっている

日本人は元号という不思議な時間感覚を持っている

「平成」後の現実、近未来

1時間ほどトークがあって、その後、客席からの質疑応答となり、計2時間ほど。

なお、上記も文脈の中から出てきた発言(流れの一部)であることはご容赦頂ければと思います。

落合陽一さんを目の当たりにする機会は初めてでしたが、ご自身も冒頭おっしゃられていたとおり、早口で

日ごろ考えていらっしゃることが淀みない形でスラスラと出てくる姿が印象的でしたが、

自然体で各質問者に寄り添う姿勢など、本やネット記事等から抱いていた印象とは異なるギャップで、

(落合陽一さん)ご専門のテクノロジーに本来、距離感のある自分ですが、お話しされる内容が明瞭で分かり良かったです。

復習の方はトーク中、落合陽一さんご自身がプッシュされていた新刊『日本進化論』を後日手に取ってみようかなと。

2019年最初のトークイベントでしたが、立場、専門性が異なるお二人からの「平成」についての捉え、

今、これからの考え方への指南等、程よく刺激を受けてきた約120分でした〜


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