書店に立ち寄った際「何かないかなぁー」と探していた際、帯にあった一文 ↓
「ギャンブル性のあること、コレクション的なこと、単純に心地いいこと・・・ 人間にとってエモいこと以外は すべてコンピュータにやらせればいい ー。」
に刺さるものを感じた
『超AI時代の生存戦略 <2040年代> シンギュラリティに備える34のリスト』を読み始めて4分の1程度のところまで来たので、そこまでのおさらい。
競争のない、一人一人がブルーオーシャンを確立する時代
興味を最も惹かれたのは著者である落合陽一さんの時代認識で、
” これまでの「競争」の本質は、限られた個数しかパイがなくて、それをパイよりも多い人数で奪いに行かないといけなかったから、何からの決着をつける必要があり、競争していたわけだ。
しかし、社会構造が多様化してきて、私たちはそれぞれ違う方向に淡々とやることが重要になってきた。
つまり、全員が全員、違う方向に向いていっても生産性を保つことができ、社会が成立するということだ。
これは、誰かが追い抜いていくことを羨ましく思ったり、「あいつがあれをやってしまったから、俺はもうダメだ」と、
隣の芝を青く見ないマインドセットを手に入れ、ロジックで補強することにより、淡々と生産していくことができる方が問題になる。
・・中略・・
コモディティ化と向き合い、人類の価値を拡張していく。そうした中では、先ほども述べた「淡々とやること」というのが、すごく重要になる。
つまり、相対的な順位争いではなく絶対的な価値。わかりやすく言うと、「自分は自分の道を信じてやらないといけないし、他人は関係ない」ということだ。
・・中略・・
これからやらないといけないことは、全員が全員、違う方向に向かってやっていくことを当たり前に思うことだ。
つまり、誰も他人の道について気にかけてない。そして自分も気にしないというマインドセットだ。
今、この世界で他人と違うのは当たり前で、他人と違うことをしているから価値がある。
もし、他人と競争しているならば、それはレッドオーシャン(競争の激しい市場)にいるということだ。
つまり、競争心を持つというのは、レッドオーシャンの考え方で、そうではなくて一人一人がブルーオーシャン(未開拓な市場)な考え方をしなくてはいけない。”(p43-45)
読書を通じてほのかに感じられるワクワク
著者の落合陽一さんは本書を通じて知ることになった方ですが、筑波大助教・デジタルネイチャー研究室主宰など様々な肩書きを持つ中で、帯には
「”現代の魔法使い”と称され」
なる表現も見られ、著者への好奇心を掻き立てられると同時に、
読書を通じては散見される専門用語に馴染みが薄いものも含まれ深い理解度に達せずとも
何となくといった感じで漂ってくる未来へのワクワク感のようなものが心地良く、中盤から後半にかけての展開が楽しみです。内容の方は、読了時に改めて。