先日、読み始め記 ⬇︎をアップロードした
芸術家 岡本太郎さんの『自分の中に毒を持て』を読了。
岡本太郎さんが問う、生きることの本質
読み始め記をアップロード後、主に読み進めたのは
第二章 個性は出し方 薬になるか毒になるか
第三章 相手の中から引き出す自分 それが愛
第四章 あなたは常識人間を捨てられるか
となり、岡本太郎流恋愛論なども語られています。
読み始めた頃は、
> 刺激な物言いがズバズバと刺さってきて
ってなことを読み始め記でも書いていましたが、紙の本で256ページ相当(読んだのは電子書籍版)となると、
岡本太郎さんの世界観がボディブローの如く次第に効いてくるかの如く ^^
そのような中、
” 「出る杭になれ」と発言したことがある。誰でもが、あえて出る杭になる決意をしなければ、時代はひらかれない。
ぼく自身は前に言ったように、それを貫いて生きてきた。確かに辛い。が、その痛みこそが生きがいなのだ。”(位置 No.829)
に、
” 朝起きてから寝るまで、瞬間瞬間の闘い。ごく些細なものから、重い決断まで、さまざまだ。
瞬間瞬間に賭けて、人生の価値をまったく転換してしまわなくてはならないのだ。”(位置 No.981)
或いは「自由」に関して
” 自由というのは、たんに気楽にやりたいことをやるのではない。そうではなく、できるかぎり強烈な人生体験を生きるのが、自由の条件なのだ。”(位置 No.1215-1223)
といった物言いの殺傷度のインパクト大でした。
時代を越えて支持される視座
今回、読んだ新装版が出版されたのが、2017年12月。もともとのオリジナルが世に出されたのが、1993年とのこと。
四半世紀以上を時を越えて読み継がれている著書ということになりますが、
時代性、古さといったことは殆ど感じられず、
壁にぶつかりながらも、己を貫いた、貫こうとした岡本太郎さんの生きざまが伝わってくるやはり刺激的な一冊でした。