ハイパープレゼンター大森健巳さんが月次で開催されているウェビナー(無料)。
今回のお題は「ジョイントベンチャーであなたのビジネスの打ち手を無限に広げる方法」。
ゲストに全米No.1マーケティングコンサルタント ジェイ・エイブラハム の日本での代理人と評される 鳥内浩一さんを迎えての2時間強。
自分の立場を相手に分かりやすく
鳥内さんはセミナー業界のポータルサイト セミナーズを築き上げたラーニング・エッジ社の創業メンバー。
まず話題はその頃のエピソードから。創業当時、セミナービジネスが注目を集め始めていた時代であったものの
セミナーをやっている事を強みとしている企業がなかった状況から、それを強みとして見せるポジションニングを打ち出して
当時、7畳半のオフィススペースで実績がない中、アメリカメディア大手のダウ・ジョーンズの目に留まる事になった。
ポイントは「強み」があるというより、「強み」があるように思われた事で
何をしたい会社で、何が出来る会社であるかを明らかにした事。
未経験 x ブランド でも 大盛況の舞台裏
続いて、鳥内さんがラーニング・エッジ社から独立してリアルインサイト社を創業された際の話題へ。
同社の立ち上げとなるイベントで、スタンフォード大学の西教授をプレゼンターとして迎え、
CIAからオファーを蹴ったリアル・ラスト・サムライ、アベノミクスの真実等の柱から
コンセプトを確立して、実績がない新会社で一気に数千名の動員に結びつけた舞台裏を披露。
書店に数多のアベノミクス本が並ぶ中、当時なかったアベノミクスの真実に迫る強力なコンテンツで人の関心を惹き付け、
集客面ではアフィリエイターを束ねるような人物に接触して、ジョイント・ベンチャーの仕組みを使って、
定価36万円のバックエンド商品を一気に70名に販売した。
ポイントは、マーケティング(販売、集客→鳥内さん)とイノベーション(商品→西教授)の2機能を分業し、
際立ったイノベーション面を強みにプロモーションを図っていった。
強力なコンセプトの作り方
ここで話しはコンセプトの作り方となり、強力なコンセプトとは・・
銀座を例として取り上げると、(銀座の)ブランド力の高さは歩行者量の高さ。
ビジネスでも人の流れがどこにあるかを意識して、その中で誰も立っていない場所(=ニッチ)を探す事。
鳥内さんがリアルインサイト社を立ち上げられた際は、マスコミが真実を伝えていない状況に不満を感じていた事が原体験としてあり(ギャップは人の流れを生む)
真実を発信するメディア事業の必要性を感じていて、リアルインサイトの創業へと繋がっていった。
起業家へ向けては、原体験の必要性を説き、自分自身の原体験がないと、ビジネスに現実感(リアリティ)が出ず、上手くいかない。
悩み、怒り、凄く嬉しかった等、自分自身の体験、感情が事業に紐付いている事が大事。
原体験がなければ、リサーチ力を駆使する事。
実践例としては、大企業の動きであったり、書店に並ぶ本、雑誌(特に表紙)、SNS(Facebook等)などから
世の中の流れ、人の関心の在りかを掴むことが出来る。
ビジネスの可能性を無限にするジョイント・ベンチャー心得
話題は本筋のジョイントベンチャーに移り、ポイントは相手方と組んで、実現したい事(ブランド構築、新規市場の創出、収益性向上)を明確にすること。
組む際は、自分(自社)の弱みを補ってくれる人と組み、自分は強み(興味、関心のあるところ)だけに集中できるようにする。
ジョイントベンチャーを組むにあたっては、日頃から信頼関係を築いていく事が大事。
お金に関係の無い状況からであればベストだが、ニーズを満たす段階は、まず、市場のニーズ → 相手のニーズ → 自分のニーズ と心得る。
報酬を考慮する場合、相手にどの位貢献できるかを考え、あとは相場を調べるなり、失礼ではない金額を設定すれば良い。
何より意識を向けるべきは、一緒にやりたいか、やりたくないのか、そういった思い。
ジョイント・ベンチャーは「和をもって尊しとなす」の精神で、理念を共有する事が、大事。
ビジネスを成功に導く武器としてのコンセプト、原体験、ジョイントベンチャー
上記のような内容を軸に大よそ130分。鳥内さんからの教えは1月末から2月初日 3daysの「日本発 新資本主義経営」であったり
先月(6月)の「想いを実現する、不変のマーケティング講座」や
定期プログラムの受講などもあり、今年一番教えを乞うている先生と言えますが、
従来と異なり鳥内さんが胸の中で滾らす熱き思いを、盟友の大森健巳さんというフィルターを通じて学べる機会となり
今までと違った斬り口を通じて、理解を深める事が出来ました。