「『〈自由〉の条件』刊行記念 大澤真幸さん×國分功一郎さん トークイベント」に参加。
哲学者 國分功一郎さんが登壇されることで興味を持ったイベントですが、
「大澤真幸さんのお名前も見覚えあるなぁ」なんて調べたら
で、解説を書かれており、一連の流れに乗って「面白そうだなぁ」と。
ただ、開催直前「これかぁ」と対象書籍の『<自由>の条件』を書店でさ〜っとめくってみれば
馴染みのない語句が並んだ文面に及び腰となりましたが ーー;
容易に理解出来ないのは、専門家の國分功一郎さんの(本書における)トーク中の様子からもうかがえ、
事前にイベント用にレジュメを作成/配布され、本書を紐解くガイドラインを示して頂き、頭の整理になりました。
95分に及んだトークでは、國分功一郎さんの『中動態の世界』で意図されたことと近いとの大澤真幸さんのお話しから
時折、同書の内容も引用され、
本書の帯に掲げられている「自由な社会に生きているはずのわれわれが閉塞感を抱くのはなぜか?」という問題提起のもと
・選択肢が数多く与えられていることが自由ではない
・自分の外で何か自律的に精製されている(≒中動態)感覚が大事
・第三者の審級:自由な選択が可能であるためには蓋然的な予期が超越論的な他者による保証を通じて効力を保持し、その確実性についての確証を行為者が得ることができなくてはならない。
といったことが語られて展開、お二人の見解に國分功一郎さんの『<自由>の条件』の読み解きなどが示されていきました。
「自由」の本質
トーク後半で、大澤真幸さんは本書で「結論を分かってもらいたいのではなく、自分が理解したプロセスの飛躍感を味わって欲しい」といったお話しをされており、
後日、自分が『<自由>の条件』を手に取った際、いかほどの読み応えを得られるのか・・
不安の方が大きいですが、自分自身、イベントに足を運んだ漠然としたバックグランドもあろうと、
気分の盛り上がりに応じて、この場で得た知的好奇心の先を世界を楽しんでみたいと思います。
なお、今回のトーク内容は(講談社発行の)雑誌名は覚えられなかったものの(2019年)3月号で掲載されるとのことで、そちらを参照下さい。