ワラビーズ、フィジーに敗れラグビーワールドカップ2023 準々決勝進出へ崖っぷち(RWC2023)
” ラグビーワールドカップ2023(フランス大会)のプールC初戦でウェールズ代表に競り負け、16年ぶりの準々決勝進出へ向けてあとがなくなったフィジー代表だが、サンテティエンヌで9月17日、オーストラリア代表を22-15で下し、望みをつないだ。
フィジーはこの試合までに、オーストラリアと22回戦って2勝しかしたことがなく、最後に勝ったのは1954年だったが、最高の舞台で大きな勝利を獲得。ノックアウトステージへ進める上位2枠をめぐり、同組の戦いは混とんとしてきた。
オーストラリアに先制を許したフィジーだが、PRエロニ・マウィが強烈なタックルを決めるなど、序盤から激しくディフェンスし続けた。
ペナルティゴール(PG)で得点を重ね逆転するも、前半23分、オーストラリアのSHニック・ホワイトが自陣から「50:22キック」を決めて敵陣22メートルライン内のマイボールにすると、WTBマーク・ナワンガニタワセがタッチライン外からクイックでボールを入れ、CTBサム・ケレビと連係してゴールドジャージーの14番がインゴールに持ち込みトライが認められた。
しかし、前半はテリトリー、ポゼッションともフィジーが上回り、27分にPGで再び逆転する。32分には強力なドライビングモールで相手の反則を引き出し、ゴールキック好調だったSHシミオネ・クルヴォリが3点を追加。12-8で折り返した。
フィジーは後半の入りもよく、43分(後半3分)、ハイボールを相手がお見合いしたところ、バウンドボールをCTBチョスア・トゥイソヴァが確保してゴールへ走り切り、チームは勢いがついた。SHクルヴォリか厳しい角度からコンバージョンを決め、貴重な2点を追加。
この日のフィジーは規律がよく、反則数は相手の「18」に対し「7」と少なかった。ラインアウトは苦しんだが、スクラムではオーストラリアにプレッシャーをかけた。ブレイクダウンでも奮闘、ターンオーバー成功は11回もあった。
58分、オーストラリアがフェイズを重ねてゴールに迫ったが、フィジーは耐え、ブレイクダウンでからんでピンチを脱出した。61分はLOテ・アヒワル・シリキダヴェタが、63分はCTBトゥイソヴァがジャッカルでオーストラリアに傾きかけた流れを止めた。
苦しい時間帯を踏ん張ったフィジーは66分、PGで大きな追加点を獲得。
オーストラリアが68分にトライを奪い返し、7点差に詰め反撃ムードを高めたが、数分後、今度はウェールズ戦最後のエラーで悔し涙をのんだWTBセミ・ランドランドラがブレイクダウンでファイトしてチームをピンチから救った。
そして試合終了間際、フィジーは相手ボールスクラムでFWパックがプレッシャーをかけてペナルティを獲得し、歓喜の瞬間を迎えた。
これで両チームとも1勝1敗(勝点6)。勝ったフィジーの残り試合の相手はジョージアとポルトガル。オーストラリアは、2連勝で首位(勝点10)のウェールズと24日に対戦し、最後のポルトガル戦も気が抜けなくなった。”(出典:RUGBY REPUBLIC)
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