失業率 − 2022年10月
” 豪連邦統計局が17日発表した10月の雇用統計は、就業者数が前月比3万2,200人増加し、増加幅は市場予想である1万5,000人の倍以上となった。
失業率は3.4%で前月の3.5%から改善、50年ぶり低水準に並んだ。市場予想は3.6%だった。
労働市場の逼迫が示され、さらなる利上げが必要になりそうだ。 労働時間は休暇を取る人が通常よりも少なかったことから、2.3%増加した。
9月の就業者数は3,800人減に改定された。10月のフルタイム就業者数は4万7,100人増加。10月までの12カ月間では76万2,000人増となった。
堅調な雇用統計を受け、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が12月に利上げを停止するとの見方が後退。市場では現在、25ベーシスポイント(bp)の追加利上げがほぼ完全に織り込まれている。
実際にこの幅の利上げが実施されれば、5月以降の利上げ幅は計300bpとなり、近代史上で最も積極的な引き締めとなる。
ただ、利上げは労働コスト動向に大きく左右されるだろう。統計局が16日発表した第3・四半期の賃金価格指数は前年比3.1%上昇し、約10年ぶりの高い伸びとなったものの、インフレを脅かす4%超の水準を依然として大幅に下回る。
CBAの豪経済担当責任者、ギャレス・エアード氏は「オーストラリアは他国で見られるような賃金価格スパイラルには直面していない」と指摘。
「労働市場の逼迫はピークを過ぎたと確信している」とし、求人が落ち着き、移民の流入再開に伴い求職者も増加していると語った。”(出典:REUTERS via Yahoo! JAPAN)