ロバート・デニーロが誰もが人生で直面する「拒絶される事」について語ったスピーチが素晴らしかった

先日、Facebookのタイムラインを漫然と眺めていれば、Robert DeNiro:ロバート・デニーロがスピーチしたとの記事がシェアされていて

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プライベートが公にされる事を嫌い、新作のプロモーション以外では普段、殆ど表舞台に出てこない印象のある人だけに

「おっ、珍しいな」なんて、リンク先をスクロールダウンしていけば・・「さすが!デニーロ」と唸らされるもので、内容のシェアを。

デニーロが映画業界の新人たちに贈ったエール

スピーチが行われた場所は、ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部で、

ロバート・デニーロは卒業生ではないものの、前年に盟友の映画監督のMartin Scorsese:マーティン・スコセッシが

同じ状況でスピーチを行った縁などで、この場に至った模様(詳しい背景までは把握していません)。

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社会に出て誰しも直面する「拒絶」

要旨は、他の数多の職業よりも同学部卒の学生が、不安定な社会に飛び出していく事への覚悟を問ふもので

個人で印象的であったのが「拒絶」にスピーチの力点が置かれている点。

和訳箇所を引用すると・・

「拒絶されることは自分の実力の問題ではない」

” 何はともあれ、これは始まりだ。この意気揚々とした卒業の日に、君たちには新しい扉が開かれようとしている。一生拒絶され続ける扉だ。

避けられないことなんだよ。これが卒業生がよく言う実社会というやつだ。

君は、役を得るためにオーディションを受けたり、会社で仕事をしようとする時に拒絶を経験する。

自分が書いたものを読んでもらおうとしたり、監督や振付師の仕事を探している時に目の前で扉が閉められた時に拒絶を感じる。

これをどうやって乗り越えるのか? 精神安定剤と鎮痛剤が効くらしいぞ。(会場笑)

でもどうかな。私たちの仕事をするには緊張感がなさすぎてもいけない。

痛みを遮断しすぎることも避けたほうがいい。苦痛がなくなったら話すことがなくなるだろう。

でも、もし仮に1000人の卒業生とその家族に卒業式で祝辞を述べなくてはいけないとしたら、何杯かお酒を飲むことは例外にしよう。

拒絶されると辛いだろう。でも私の実感では、拒絶というのは自分の実力の問題ではないことが大半だ。

君がオーディションを受けたり売り込みをしたりしている時、監督やプロデューサーや出資者は何か別のものや別の人を思い描いているかもしれないんだ。そういうもんなんだよ。”

の件(くだり)。

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拒絶されて試される、その人の信念

家族の中であれ、友人関係であれ、異性関係であれ、社会に出てからであれ、絶えず人生で門戸を閉ざされるという状況は

誰しも直面するもので、そこを乗り越えられるか、そこで立ち止まってしまうか、後ずさりしてしまうのか・・

人それぞれ、そこで人生が試されるのだと思うのですが、「拒絶」について、ロバート・デニーロほどの人物が

真正面から取り上げたスピーチは記憶になく、印象的な内容と共に、これほどのキャリアを築いた名優でも、

数々の拒絶を乗り越えての今日がある事に、感情を大いに勇気付けられました。

Robert DeNiro gives amazing graduation speech to NYU grads (字幕無)

このブログでカテゴリーとして独立させるほどに好きな俳優ですが、スクリーン以外でもさすがの存在感ですね。

16分に及ぶスピーチの和訳を付していただいたリンク元のログミー:logmiに感謝です。


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