前々回、中間記↓
をアップロードしたROLLYさんの『ロック・ギター異人館2 〜風雲編〜』を読了。
深く濃く
中間記では、
> 36名のギターリストがフィーチャーされている
と書いていましたが、 番外編 (初期の)グレン・ティプトン&K.K.ダウンニング もあり、更に章の中で取り上げられているギターリストもいます。
馴染みのあるアーティストは限られ、HR/HMカテゴリーでは後半はWHITE LIONのVito Bratta:ヴィト・ブラッタ程度。
またしても本書で知るミュージシャン(≒ギターリスト)主体に、そのことにROLLYさんは巻末の「あとがきに代えてー」で
” 自分の中でもね・・・ こうやって隠れていたバンドのことを取り上げて、深く掘り下げることで、今まで知られなかったミュージシャン同士のつながりが分かったりするのが面白いんですよ。”(p248)
という連載を通じて得られた産物に、
“この書籍を通じてROLLYっていう人間の「B級愛」を知ってもらって、B級どころかC級、D級だけど良いギタリストはいるんだと。”(p252)
なるスタンスに、読み始めで私が感じた「マニアック過ぎて売れないのでは・・」といった懸念にも、
” これは前巻の時から何度も言っていることなんですけど、凄くたくさんの人には刺さらないかもしれないけど、ある特定の人には凄く刺さるという、こんな内容の本を出し続けるっていうのは大切なことなんですよ。”(p255)
と振り切られており、そのスタンスに共鳴出来る(私のような)層にはとても貴重なシリーズであると。
異人伝、ライフワークへの期待
ROLLYさん自身、
” 『ロック・ギター異人伝』の連載では毎月いろんなアーティストを紹介していますけど、僕自身が今まで知らなかったものを聴いてみてネタにするということもよくあります。”(p181)
とシリーズを通じて進化されている状況に、
” もし許されることならば、この活動は、自分が寿命が尽きる時まで続けたい。”(p248)
と発言されており、ROLLYさんのフィルターを通じ
” ギター・ソロは凄まじい弾きちぎりっぷりで、リズムは完全に無視していて、音程が思いっきり外れるぐらいの豪快チョーキング。”(p146)
といったコメントで、知られざるロック界の異人たちを知れる場、今後への楽しみを膨らませられつつ読了に至りました〜