久々、野球に関する投稿を。アメリカの数多い記録の中で、最も破られる可能性が低いであろう記録として
New York Yankees:ニューヨーク・ヤンキースで一時代を築いたJoe DiMaggio:ジョー・ディマジオの56試合連続安打が上げられています。
日本記録は広島カープ時代の高橋慶彦の33試合。
>> 高橋慶彦に会えたのが嬉し過ぎた <<
>> 高橋慶彦さんに再び会ってきた <<
『赤き哲学』① >> 高橋慶彦は、失敗しても走り続けた。<<
『赤き哲学』② >> 高橋慶彦「赤き哲学」を読んで感じた、覚悟を決めた人の凄み <<
数値に差はあるものの出場した試合で絶え間なく記録を更新していく難易度は、アメリカでも日本でも変わらないと思います。
高橋慶彦の記録達成が1979年で、それから35年以上も(記録が)更新されていない事、
また、その間に落合博満、バースといった三冠王や前田智徳、イチローといった天才肌の打者の全盛期が含まれているのにもかかわらず・・
といった事からも、それが説明出来るであろうと。
快挙に迫った秋山翔吾選手
その聖域とも言える記録に迫っていたのが、埼玉西武ライオンズの秋山翔吾選手でしたが、
タイ記録達成まで、あと「2」と迫ったところで(記録が)「31」でストップ。
普段、TVを見ていないこともあり、秋山選手の快進撃の様子は、たまに見る新聞やインターネットで後追いでしたが、
「このままだったら(日本記録)行くかなー」と思っていたところ、やはり記録の壁は厚かったですね。
数値が持つ呪縛
高橋慶彦選手は日本記録樹立後、確か負傷があったと思いますが、
復帰後、記録を伸ばすことなく、「33」で記録が途絶えた経緯と記憶。
ジョー・ディマジオの場合は、記録樹立後、改めてしばらく打ち続けたような状態であったかと思いますが
特定のところで記録が止まったり、停滞するところに、ある種、呪縛のようなものを感じます。
秋山選手も周囲の取り巻く状況にメンタル面の負荷を指摘しており
例えば日本記録が「40」であったりすれば、秋山選手も平然と打ち続けていたのかな、とか。
途切らす事を出来ぬ壮絶なるプレッシャー
但し、意外にも今回の秋山選手の記録は左打者として記録(高橋慶彦は左右両打ちのスイッチーヒッター)だそうで、
偉業である事には変わりがありません。
連続試合より、さらに難度が高いと思われる記録としては連続打席安打で、
この記録は元横浜大洋ホエールズのR・J・レイノルズと讀賣ジャイアンツの高橋由伸選手の11。
同じ11でも、レイノルズは四死球等を含まない11「打席」で、高橋由伸は四死球等を含まない11「打数」の違い有り。
野球経験者としては、自分が所属しているレベルでも同じ事を達成することの難しさについて(=35年以上やっていて、目撃経験無し!)
驚愕するところですが、記録達成者も再び近い数字を再現出来ていないところに、連続ものの難易度を実感するところです。
27歳が秘める可能性
秋山選手、記録更新の最後の機会となった打席は、チームプレーに徹して、アウトコースに外れた直球を見極め、
四球で出塁し、これが効いてチームのサヨナラ勝ちに貢献。選手としては見事に仕事をしました。
今回の記録で知る事になったアスリートですが、同じ左打ちという事もあり、これから注目したい選手です。