先週、中間記をアップロードした
ジャーナリスト櫻井よしこさんの『愛国者たちへ 論戦2018-2019』を読了.-
中間記後、読み進めた
第三章 やっかいな隣人たち
第四章 激変する世界情勢と対峙せよ
第五章 中国へは毅然たる態度を
第六章 平成後の日本へ
で、言及されているのは、さまざま多方面から日本の現状、危機について。
そびえ立つ隣国 中国の脅威
それらの中でも
” 人口学から見た場合、少子高齢化の日本は脆弱国家そのものだ。トッド氏(註. 家族人類学者エマニュエル・トッド)はわが国に鋭い警告を発し続けるが、もう一つ、氏が非常に脆弱な大国とするのが、中国だ。
彼らの危機は人口動態にとどまらず、教育、国民の流出にあるという。
・・中略・・
一人っ子政策は中国の労働市場や高齢化の加速に深刻な問題を生じさせただけではなく、近隣諸国や世界に大変な犠牲を強いつつある。”(p205-206)
或いは
” ペンス氏(註. マイク・ペンス米副大統領)は約一時間、およそ全分野にわたって中国批判を展開した。不公正貿易、知的財産の窃盗、弱小国への債務の罠、狡猾な米中間選挙への介入、豊富な資金による米言論機関、シンクタンク、大学、研究者への影響力行使、米国世論を動かす中国メディアの一方的情報、さらに、南シナ海、インド洋、太平洋での軍事的席巻など、ペンス氏は果てしなく具体例を挙げた。”(p238)
といった具合、
これでもかと言わんばかりの中国の脅威が一冊を通じて重くのしかかってきました。
即応が求められている現実とは裏腹に・・
全302ページ、全81コラム。1コラムあたり3ページとコンパクトにまとめられており、読みやすいですが、
内容は引用のとおりずしっと重く、読後感たるや、、
櫻井よしこさんの著書は
一昨年秋(2017年11月) に読んだ⬆︎『日本の敵』以来。その頃から問題の解き方が高度(複雑)化している点は否めず。
隣国の状況をはじめとする現実に即した憲法改正が求められる必然性に、本質的な議論が行われず空回りが繰り返される国会に、、
刻一刻と選択肢が狭められていっている現実を知らしめられた読後感です。