サーシャ・バイン コーチが教授する大坂なおみ選手、セリーナ・ウィリアムズ選手を世界No.1に導いたメンタル:『心を強くする「世界一のメンタル」50のルール』読了

プロテニスプレーヤー大坂なおみ選手と組んで、2018年の全米オープン&2019年の全豪オープンを相次いで制した

Sascha Bajin:サーシャ・バイン コーチの著書『心を強くする 「世界一のメンタル」50のルール』読了。

ふらっと「何か、出ているかなぁ」と書店に立ち寄った際、サイン本を見付けて購入。

(2019年)9月、偶然見つけたサイン本。

本の裏側を見ると「Strengthen Your Mind」 と原題らしき記載があるものの

日本向けに書き下ろされた著書で、主としてサーシャ・バインコーチの歩みに、

大坂なおみ選手のコーチとして、同就任前のSerena Williams:セリーナ・ウィリアムズ選手のヒッティングパートナーを通じて得られたノウハウが、

” ここに記した50項目を読んで、生きていくことにあなたが自信を深め、人生のどんな苦難にも立ち向かう意欲を養ってもらえれば、こんなに嬉しいことはない。”(p2)

との思いからまとめられています。

誰しもが遭遇する状況で、超一流は?

興味深かった視座を以下に抜粋すると

” 変化を望むのは人間の本性だ。人生を存分に生き切りたかったら、なるべく多くの経験を積んだほうがいい。

もちろん、そうして舵を切った結果が、凶と出ることもあるかもしれない。

が、たとえ不安定な将来を踏みだしても、何かあればたいていどこかから救い主が現れるものだ。”(p48)

に、

” 持てる力の97パーセント、98パーセントを発揮できる人間は多いが、残りの3パーセント、2パーセントをも絞りだせる人間は数すくない。

もしそれができれば、あなたはたいていのライバルや競争者を蹴落とせるだろう。

・・中略・・

実は、あなたの中に残された3パーセントか2パーセントこそが、成功と失敗の分かれ目になるのである。

100パーセント出し切ってさえいれば、目標達成に失敗しても、悪い気分はしないし、後悔もしない。

あなたはやれるだけのことをやったのだ。自分は力を出し切ったと誇りに思えるにちがいない。”(p53/54)

購入本に書かれていたサイン

或いは

” プレッシャーとは、あなたが人生の勝ち組として歩んでいるまぎれもない証拠なのである。

・・中略・・

女子テニスの歴史に輝く偉大なプレイヤー、ビリー・ジーン・キングが残した美しい言葉がある。

「プレッシャーとは、一つの特権なのよ」

なんと素晴らしい言葉だろう!この言葉を、私はいつも胸に留めている。

セリーナと組んでいた頃、彼女もよくこう言っていた。

「あたしはプレッシャーが大好き。プレッシャーを感じると、自分は目標に近づいているな、ってわかるから」”(p76-77)

身近に感じたことのあることが、翻訳された読みづらさを感じることなく平易明瞭な文章で記されており、

何より、二人のプロテニスプレーヤーを世界最高のパフォーマンスを発揮させた実績から、説得感を持って読み手に響いてきます。

扉の向こう側へのヒント

衝撃を伴って報じられた大坂なおみ選手とサーシャ・バインコーチの関係解消ですが、

出典:livedoor NEWS(画像は記事にリンク)

以降の大坂なおみ選手の戦績がパッとしない(ように感じられる)ことが、サーシャ・バイン コーチの存在を際立たせているように感じられますが、

アスリートでなくとも、ストレスがかかる状況での心との向き合い方など、読み物として、ノウハウとしてヒントを得られる一冊であるように思います。


Comments

comments