今週末は立会い、立会いで、プライベートな時間創出が難しく、強いての楽しみとなると読書程度という状況から
読み進めているプロ野球の現役生活を千葉ロッテマリーンズで全うされた里崎智也さんの『エリートの倒し方』の中間記。
下克上のメカニズム
本を開いた冒頭「はじめに」で本書上梓の背景を
” 僕があえて、ビジネスマンの皆さんのために本を書くのには、二つの理由があります。
第一に、僕か極めようとしてきたことは、皆さんの仕事に立つてと確信しているから。
それはズバリ、「エリート」を倒し、「一番」になる方法です。
・・中略・・
才能で上回る相手に、どうやったら勝てるのか。それが常に僕のテーマでした。
努力はもちろんしましたが、そんなの全員やっていること、違いを生んだのは、努力から最大限の結果を引き出すための「ちょっとした工夫」だったと思います。
・・中略・・
僕が本書を書くもう一つの理由は、プロ野球引退後の実感から来ています。
新たな人生をスタートし、さまざまな種類の仕事を始めているなかで、僕はあることに気がつきました。
それは今の仕事に、かつての野球人生で学んだいろんなノウハウが、実際に役に立っていること。
里崎流の思考術が、ビジネスの現場や対人関係の方程式としても使えることがわかってきたのです。”(p1〜4)
という前段を受けて、本編では・・
” 「学生のときに、もっと勉強しておけばよかった」という人もいますよね。そういう言葉を聞くと、「カッコ悪いなあ」と僕は思います。
それは今、いろんなことを経験して、いろんな経験をした知識があるから、あのときこうしておけばよかったと思っているだけ。
その当時は今の知識はないのだから、不可能なことを言って「何を言ってんの?」と思います。
僕はその時々で、持っていた知識をフルパワーで活用して、選んで、最大限を出してきた自負があるので、「ああしておけばよかった」なんて思いません。”(p41)
また、前代未聞で現役時代に単独でディナーショーを開き好評を博した実績から
” いつも僕は妄想しています。
妄想するのは自由で、ストーリーは無限にできます。妄想のなかでは、僕が長澤まさみさんとつきあうのも可能です(笑)。
こんなことを話したらおバカさんになるので、もちろん心の中でこっそり考えているだけですが、
とにかく何かと空想していることが、いいアイデアの素になっているのかもしれません。”(p76)
競争を勝ち抜く秘訣
引用箇所から「なるほど」と思えたり、着想→行動力の斬新さであったり。
現役時代は千葉ロッテマリーンズでレギュラーシーズン3位から日本一に上り詰めたいわゆる下克上であったり、
第1回のワールドベースボールクラシック(WBC)では正捕手として日本を世界一に導いたキャリアであったり。
引退後は普段、能動的にTVを見ていない自分でも数多プロ野球界のOBがいる中で「よく出ているなぁ」という印象を受ける
里崎智也さんの思考法に処世術 etc 本の後半でも注目していこうと思います。