『「おバカ大国」オーストラリア だけど幸福度1位! 日本20位』読了記第6弾。
今回は、第四章「なぜかうまくいってるオーストラリア<政治・経済編>」
物怖じしないコミュニケーション
” 日本式では周りに「迷惑をかけない」「面倒にならない」ことが基本です。
バーベキューなどをすれば、後片付けやごみの持ち帰りまできちんとやって当然。
ときには来たときより、きれいになるくらいまで掃除して帰ります。
何事も万全に、とこれはもちろん非常に良いことですが、自己主張の強いオーストラリアの社会では目立ちにくさにもつながっています。
国民総体としては存在感が薄くなっているのです。
英語一つとっても、東南アジアから来た人たちは独特のアクセントがあろうとも、堂々と会話へ参加します。
移民となった多くは「言いたいことを言う」オージー原則をすんなり取り込み、
移民が入り混じった国際的ともいえる環境でも通用しています。
言語の問題とはいえ、それだけとは言い切れないでしょう。
臆面のなさやプライドを捨て、その社会へと溶け込んでいく、
度量の広さの問題ではないかと私は感じています。” (66%/百分率は電子書籍でのページ数に相当/以下同様)
有言不実行を尊ぶ社会
” オーストラリアの政治家はまず「言ってみること」に価値が置かれます。
実際にどんな政策を実行するか(達成したか)より、どんな計画を「演説するか」が大切です。
「まずは言ってみて、ダメだったらまた別のことを考える」というオージー原則の基本でもあります。 ・・中略・・
オーストラリアでは有言不実行が尊ばれます。
とりあえず言うだけ言う、その強気の言動が評価されるのです。
できるかどうかはまた別の話で、それよりも自分はこんなビジョンを持っている、こんな考えを持っている、
などと人前で「強さ」を強調して、堂々とぶちあげることこそ大事なのです。
アボット首相は東京を訪れたとき、早朝から雨の降る都内を自転車で走っていました。それは「強さ」を基本とするからです。
オージーは強さ、体力、雨も気にせず走り回る、強い姿を評価しますから、政治家も人々の期待に応えなければなりません。
アボット首相は自転車で走れば、ジョギングもします。
トレードマークである赤いSサイズのぴちぴちパンツを穿き、プールで泳ぎます。
政策とか国民のことを考えるとかよりも、まず強くあり、そのうえで言うだけ言うことに、重点が置かれているのです。”(69-70%)
これは外交の舞台でも貫かれているようで・・
” 日本の官僚たちは、事前に大臣たちが用意した交渉内容を成立させるために場へ臨みますが、
オーストラリアの場合はその場で主張したいことをまず言います。
自分たちがやりたいことを言い、裏交渉とか事前調整とか、複雑で面倒なことはしません。
その場の状況に応じて臨機応変に交渉を試みるやり方なので、日本流の緻密な接近に対して、
いまいちピントの合わない会談内容となるようです。 ・・中略・・
他国にしてみれば、英語が通じるし、ストレートで分かりやすい。
だまされることもなさそうだ、といった安心感こそ、オーストラリアが各国に受け入れられるポイントなのかもしれません。”(74-75%)
自分、未来に対する「自信」があるか否か
章の最後では・・
” 知らないことは知らないまま、ストレスなく暮らすこと。または、知らなくていいことで思いわずらわないこと。
これもオージー原則であり、幸福になる秘訣なのかもしれません。” (81%)
と、本の総括的内容に言及されていますが、
お金はあるだけ使って、言いたいことはとりあえず言うと。
分かりやすい事この上ないですが(笑)前者は明るい未来が頭の中で描かれていないと出来ないだろうし、
後者は人に嫌われる事を考えると二の足を踏んでしまいますが、双方、自分に自信があれば出来る事。
心理学?、自己啓発のフィールドでは「自信」に根拠は必要ない旨、説かれていますが
自信を持って生きる人生、そこはあやかりたいですね。