先週、中間記⬇︎アップロードした
柴田元幸さん編著『柴田元幸ベスト・エッセイ』を読了。
その後、読み進めた 3. 勉強の成果、4. 教師の仕事。5. 不明の記憶 で印象に残ったところの一部を抜き出してみると・・
” 運動会のリレーでもドッジボールでも何でもいいのだが、スポーツができる人間は共同体(クラス、チーム等)に貢献できるチャンスがたっぷりあるが、
勉強というのは実は超個人主義だから、いくら勉強ができても共同体には何ら貢献できない。
したがって一般論として、勉強ができてもちっとも人には好かれない。”(p164/鯨の回想風)
という学業優秀であったという境遇からみた実体験にクスッとさせられたり、
或いは
” その後およそ二十年の記憶は、すべて、東大駒場での仕事にしても、練馬から蒲田に引っ越してきた顛末にしても、ほんとうにあったのかどうか、確かな気持ちが持てないのである。
要するに、リアリティがない。どうしてそうなのか、リアリティがない。
ところが、”先日、某書店でトークショーをやっていて、お客さんからの質問に答えている最中、その原因を、突然思いついだのである。”(p276/納豆屋にリアリティを奪われた話)
なるびっくりな展開から、その後に柴田元幸さんが取った驚きの行動(!)に、得られた顚末に・・
enter the 柴田元幸さんワールド
最初、読み始めて触れた柴田元幸さんの文学の世界から紐解いたアメリカであったり、ロックへの造詣等に、
ぐ〜っと惹き寄せられ、中〜後半にかけては柴田元幸さんの妄想?に自虐にディープな世界に誘(いざな)われる感じ有り
ところどころ脱落気味でしたが ^〜^; 既に入手している柴田元幸さんの(ご本業の)翻訳本⬇︎に
本書(「ボーン・イン・ザ・工業地帯」)を通じて知ったもっか取り寄せ中の翻訳本⬇︎に、
それらに触れる前のプレリュードとしての役割を果たしてくれたエッセィ集でもあったのかなぁと。