長く独立系のシンクタンク独立総合研究所の代表者としてTVなどのメディアで外交問題或いは日本(人)の在り方などについて論じられ、
先(2016年7月投開票)の参議院議員選挙では自由民主党の公認を受け、当選された青山繁晴さんの『壊れた地球儀の直し方 ー ぼくらの出番』を読み始めて、
100ページ、十六の章あるうちの二の章までを読み終えたので、そこまでのおさらい。
日本人の独立を問ふ
もとは『日本国民が決断する日』として刊行されていたものを改稿、書き下ろしを加え、6月に新書版として発刊されたもの。
新書と云えども500ページ弱に及ぶ分厚さで、読了へ至る道のりは長いですが、読んだところを振り返ると・・
青山繁晴さんが共同通信記者などの立場で築かれた独自のネットワークを通じて得られた情報をもとに
読者に考えるキッカケを与える、といった意味合いを持つ書籍で、例えば、その事は本の序盤で超国民と云う言葉で説明され
” わたしたち国民の代わりに安全保障を担ってくれるお上も、そのお上の代わりに日本を守ってくれるアメリカも、もはやあやふやな存在に過ぎない。
長い歴史のなかであやふやで来たわたしたち国民が、明瞭な存在に変わるときが到来した。
それが超国民である。
超国民とは、自立した個人である。自ら引き受けて、おのれ自身で生きる。一人ひとりが性別も職業も学歴も問わず、自分でものを考え、行動する国民だ。
国家の独立のまえに、個人の自立がある。”(p74)
例えば、日本国民が持つべき覚悟として、朝鮮半島に統一国家が誕生した場合、
” 生まれてこのかた、独裁体制しか知らない世代が大半を占める北朝鮮の人々にすべての考え方を変えさせ、統一朝鮮のアイデンティティを獲得するのは「絶望的なまでに困難な作業」である。
ところが『反日』とひとこと言えば、北も南もすっと気持ちが一つになる。意見がぴたりと合う。
わたしは、韓国政府、あるいはやがて現れる朝鮮連邦政府に悪意を語っているのではない。彼らの国家を守り育てるために、反日を掲げる以外に手段はないという現実を語っている。
そして、「反日」という言葉が、日本国民にとってはおどおどろしくとも、朝鮮半島の人びと、そして中国大陸の人びとにとっては、むしろ耳になじんだ言葉である現実を、わたしたちはきちんと知らねばならない。”(p98-99/カッコ書き箇所省略)
と、読者へ起こり得べきことに対して蓋然性の高い未来を示しています。
壊れた地球儀から導かれる未来とは?!
これまで読んだところは、朝鮮半島の話題のほか、日本の真の独立に関して。
これからのところを目次から拾うと「亡命イラク人による傀儡政権の行方」「アメリカの新世界戦略の根源」「米朝戦争シミュレーション」など。
また、切りの良いところか、読了時に内容を振り返りたいと思います。