数日前、何となくFacebookを眺めていたら、「こんな映画、今、上映されているのかぁー」と
「!」となり、すぐさまチケットを手配し映画『新宿タイガー』を鑑賞。
本作の主人公 新宿タイガーさんの存在は長らく承知しており、その期間たるや数十年という長さになる筈ですが、
映画によると1972年から原型が立ち上がり、外見上の変化はあるようですが、
その心意気は貫かれているとのこと。
映画『新宿タイガー』予告編
新宿のアイコン、虎の向こう側・・
私は仲間内で「新宿のタイガーマスク」と勝手に称させて頂いていましたが、
新宿で(その存在を忘れては)お姿を拝見して、「まだ、やっているのかー」といった具合、
途中で、新聞配達を生業とされていることを承知したり、新宿=新宿のタイガーマスクとの刷り込みは長らく確立されていて
仮面の向こう側に迫ったアプローチは、とても興味深かったです。(以下、ネタバレを含みます)
顔バレNGの先入観ありましたが、中途からその辺の制約も一切取っ払われ、素顔の新宿タイガーさんの断片に触れることの出来た82分。
お面に直感、以降、貫かれている生きざま
作品で描かれているのは、新宿に間も無く半世紀に及び根を下ろし、権力、お金には目もくれず、シネマ、美女(の笑顔)、ロマン、夢に生きるブレることのない生きざま。
ミステリアスな部分へは深追いせず、そういったさらっとした演出もよろしかったのではと。
映画というよりはフジテレビで日曜午後(14:00〜)にレギュラー枠で放映されている『ザ・ノンフィクション』で扱われてもハマる感じを持ちましたが、
新宿文化の一翼を担ってきたかの半生は、TVを超えているとも言えるでしょう。新宿(という街に)に思い入れ抱くものの一人として嬉しい上映でした。