新海誠監督が綴った、少年から大人になるまでの三つの恋物語の行方:『小説 秒速5センチメートル』読了

新海誠監督の『小説  秒速5センチメートル』を読了。

(二〇一九年)夏、映画『天気の子』鑑賞後、

<< 2019年9月1日投稿:画像は記事にリンク >> 新海誠監督が描いた、天気を味方にしたものたちが全力で駆け抜けた夏:映画『天気の子』鑑賞記

漠然と『君の名は。』以外の作品について関心を持っていたため書店に立ち寄った際、購入していた経緯。

少年から大人、それそれでの・・

目次に

 第一話「桜花抄」

 第二話「コスモナウト」

 第三話「秒速5センチメートル」

とあり、

最初、短編集かと思いきや、第二話「コスモナウト」ではアングルが女性に切り替えられているものの

主人公は共通しており、「桜花抄」では中学校で離れ離れとなってしまった同級生を放課後、雪に行く手を阻まれる中、訪ねていくストーリー。

「コスモナウト」は、種子島に引っ越した先で、卒業とともに別れが見えている中での片思い(の結末)・・

「秒速5センチメートル」は、社会人となり、ふとしたきっかけから親しくなった取引先の女性との恋の行方・・

といった粗筋。

小説で築かれたイメージ、映像では・・

どれも読みながら切なさが漂ってくる内容で、「これ映画が見たらどんなだろう」といった想像力を掻き立てられ、

新海誠監督の「あとがき」によると、

” 映画とは意図的に違えた箇所などもあり、映画の後で小説を、あるいは小説の後で映画をご覧いただければ、より楽しんでもらえるのではないかと思う。”(p186)

と、映画と(映画製作後に小説化された)小説とは別途の楽しみ方があるようで、

『小説 天気の子』の場合と同様、

<< 2019年8月7日投稿:画像は記事にリンク >> 新海誠監督が描いた、バッテリーがからっぽになるまで力を使い果たしてしまった主人公たちの夏:『小説 天気の子』読了

小説で築かれたイメージが、映像でどのような表現されているのか?

そのギャップを感じてみることの出来る機会が楽しみとなりました。


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