阿部慎之助の稀有なキャプテンシー

プロ野球界の最高年俸たる要因

今、日本のプロ野球で一番の高給取りは、讀賣ジャイアンツの阿部慎之助選手ですかね。現在、読み進めている「WBC 侍ジャパンの死角」で、著者の高代延博さんがWBC日本代表コーチの立場で阿部選手について言及しており、

山本浩二監督は、兼ねてから阿部慎之介を軸にしたチーム作りを公言していましたが、初日のベースランニングでは、しっかり阿部選手が声を出しながら先頭を走ったとの事。

 

己の為に止まらず

膝を痛めた時でも、本来、若い選手が担う投内連携の指示出しも阿部が率先して引き受けた。高代コーチが以前のWBCで、現ブルージェイス(マイナー契約)の川崎選手にみっちり守備の基本を説いていた際は、脇で熱心に見入っている姿から

高代コーチは、本人がキャッチャーから内野(ファースト)のコンバートを検討しているのかと思いきや、チーム(ジャイアンツ)に戻った際に、坂本をはじめとする若い選手への伝授を想定しての事であったそうな。

高代さんは、阿部選手のそれらの姿からチームリーダーはこのような理念を持った選手であるべきとし、地位が人を作る点にも言及しています。

 

痒いところに手の届く気配り

また、WBCの本番へ向けたチーム内の壮行会の場面では、参加者の酔いがまわり、注がれた酒を飲み干すシーンが繰り返され、高代コーチは七杯に及んだとか。本来、倒れるかもしれない状況であったところ

高代コーチの隣りに座して焼酎の水割りを作る係であった阿部選手が機転を利かせて、焼酎を抜いて水だけのモノを三杯仕込んで事態を未然に回避したそうな。

球界屈指の打撃力(センス)もさることながら、チームをまとめる役割、チームスタッフへの気配り等、キャプテンとして求められる要素が高い次元で交差しての球界の最高年俸、よく頷ける裏話でした。

 

球界名選手の引き際

昨日、家族が見ていて掛布選手引退の真相に迫るとのヘッドラインに興味を以て録画していた「テレビ未来遺産 壮絶…なぜ私はやめたのか?伝説の引退SP」を観ましたが

ミスタータイガースとして、一時はプロ野球界の頂を極めた掛布雅之選手の引退した年齢が33歳。同じ番組で取り上げられていた津田恒美投手は30歳(その2年後に死去)。

一流選手は長く活躍するイメージがありますが、短命ながらファンに鮮烈な記憶を残す選手も居て、両選手とも後者に該当しますが、キャリアに燃焼できる期間に思いを及ばされますね。アスリートに限らず、誰しもに当てはまる事と実感しながら番組を見ていました。


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